【ギターの処方箋】初心者が最初に揃えるべき全機材リストと後悔しない選び方|2025年最新版

ギターの処方箋TAKAMURAの代表・高村尚平が、初心者のために選んだエレキギターやアンプなどの機材一式を笑顔で紹介している様子。

【ギターの処方箋】初心者が最初に揃えるべき全機材リストと後悔しない選び方|2025年最新版

「よし、ギターを弾けるようになりたい!」

憧れのアーティストのように、自分の好きなあの曲を演奏してやる!
そう決意したあなたのその熱い想いは、新しい世界へのパスポートです。

しかし、その一方でこんな不安が頭をよぎってはいませんか?

「いったい何から揃えたらいいんだ…?」
「ギターって種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からない…」
「専門用語ばかりで、正直ちんぷんかんぷんだ…」

皆さんも、きっとそうではないでしょうか?

ご安心ください。その悩み、この記事ですべて解決します。

はじめまして!神奈川県は藤沢市で「ギターの処方箋TAKAMURA」というギター教室を主宰しております、高村尚平と申します。

これまで述べ400名以上の生徒さんを指導し、プロのギタリストも輩出してきました。また、音響メーカーのセミナー講師として、あるいは数多くのメジャーアーティストのサウンドメイキングに携わる中で、文字通り何百、何千というギターや機材に触れてきました。

そんな私が、プロの視点と、そして何より「これからギターを始めるあなたに、絶対に挫折してほしくない」という熱い想いを込めて、どこよりも分かりやすく、そして深く、後悔しないための機材選びの“すべて”を解説します。

巷に溢れる初心者セットの広告や、断片的な情報に惑わされるのはもう終わりにしましょう。

この記事を読み終える頃、あなたは「自分だけの最高の相棒」を見つけ出すための、確かな知識と自信を手にしているはずです。

高村尚平 プロフィール写真

高村 尚平

ギターの処方箋TAKAMURA 代表

1979年、神奈川県出身。中学時代にギターの魅力に憑りつかれ、現在に至る。プロギタリスト、音響メーカーのクリニシャン、セミナー講師として活動し、特に「エレキギターの音作りセミナー」で業界での評価を確立。数多くのメジャーアーティストのサウンドメイキングも手掛ける。2011年、読者からのラブコールを受け、育った湘南の地、藤沢に「ギターの処方箋TAKAMURA」を開校。「正しい内容と正しいステップを笑顔溢れる環境で」をモットーに、現在も後進の育成に情熱を注いでいる。

第1章:【結論】最初に揃えるべき必須アイテム「7選」

ギターの上達は、家を建てることに似ています。

いきなり柱を立てたり、屋根を乗せたりはしませんよね?笑
まずはじめに、しっかりとした「基礎工事」を行うことで、その後の家は安心安全なものになります。

機材選びも同じです。まずは、あなたのギタリスト人生の「基礎」となる、最低限必要なアイテムを把握しておきましょう。それぞれの詳しい選び方は後の章でじっくり解説しますので、ご安心ください。

  1. エレキギター本体:主役。あなたの分身とも言える、まさに「本体」です。
  2. ギターアンプ:エレキギターの音を出すための心臓部。アンプもギター同様あなたの分身です。
  3. チューナー:正しい音程に合わせるための、言わば“調律師”。
  4. ピック:弦を鳴らす大切な要素。音質にも大きく変化を与えます。
  5. シールドケーブル:ギターとアンプを繋ぐ大切な機材。音質に大きな影響が出ます。
  6. ギターストラップ:立って弾くなら必ず必要。ステージでの印象も大きく変わります。
  7. ギタースタンド:愛機を安全に保管する指定席。転びやすいスタンドは命取り。

この7つが、あなたのスタートラインに立つ、最強のスターティングメンバーです。

第2章:【最重要】ギター本体の選び方 – 最高の相棒を見つける“処方箋”

さあ、いよいよ核心部です。ギター選びは、最初の、そして最大の関門。しかし、ここを正しく理解すれば、楽しさが一気に加速します。私がこれまで見てきた多くの生徒さんの例も踏まえながら、後悔しないための全知識を処方します。

2-1. アコギ vs エレキ、初心者はどっち?という永遠のテーマ

これもよく聞かれる質問ですね。まずは論より証拠、こちらの動画をご覧ください!

いかがでしたでしょうか。結論から言えば、「あなたが弾きたい音楽や、憧れているアーティストが使っている方」を選ぶのが大正解です。しかし、それぞれの特性を知っておくことは、あなたの選択をより確かなものにします。

項目 アコースティックギター(アコギ) エレキギター
サウンド 温かくナチュラルな音。電源いらず。 アンプ次第でクリーンから歪みまで変幻自在。
弾きやすさ 弦が太く硬めで、指の力が必要。 弦が細く柔らかめ。少ない力で押さえられる。
練習環境 音量調整が難しく、夜間練習は気を使う。 ヘッドホンを使えば、いつでも練習可能。
挫折ポイント 指が痛い、「Fコードの壁」で挫折しやすい。 機材が多く、最初に覚えることが多い。

私が多くの初心者の皆さんを見てきた中で感じるのは、特にエレキギターの「弦の押さえやすさ」と「音量調整のしやすさ」は、挫折を防ぐ大きなアドバンテージになる、ということです。指の痛みが少ないので練習に集中できますし、ヘッドホンを使えば時間を気にせず没頭できますからね。

2-2. エレキギターの「形(シェイプ)」と個性を知る

エレキギターには様々な形があり、それぞれに得意なことや性格があります。まずは代表的な3つのタイプを、人間のキャラクターに例えながら理解してみましょう。

① ストラトキャスタータイプ:多才で優等生なオールラウンダー

体にフィットする流線形のボディで、サウンドバリエーションが豊富。シャープでキラキラしたサウンドが得意です。ロック、ポップス、ブルースと、何でもこなせる対応力の高さが魅力ですね。迷ったらコレ!と言われる王道中の王道です。Amazonで探す

② テレキャスタータイプ:不器用だけど真っ直ぐな個性派

シンプルな構造で、ジャキッとしたストレートなサウンドが持ち味。余計なことはできないけど、自分の信じた道を突き進むような潔さがあります。ギターボーカルが歌いながらかき鳴らす姿は、本当にかっこいいですよね。Amazonで探す

③ レスポールタイプ:太く甘い声を持つ、情熱的なロッカー

他のタイプより少し重いですが、その分、太く、甘く、パワフルなサウンドを生み出します。どこまでも伸びていくような音(サステイン)は、まさにロックの代名詞。情熱的なギターソロを弾きたいなら、最高の相棒になるでしょう。Amazonで探す

2-3. ピックアップの違いがサウンドを決める!【超重要】

ピックアップとは、弦の振動を電気信号に変える、ギターの「マイク」の部分。ここの違いが、ギターの“声質”を決定づけます。大きく分けて2種類です。

  • シングルコイル:シャープで繊細な声。J-POPやファンクの軽快なカッティングに最適。少しノイズ(雑音)を拾いやすいのが玉にキズ。ストラトやテレキャスに多いタイプです。
  • ハムバッカー:パワフルで太い声。ハードロックの重厚なリフに最適。ノイズが少なく、深く歪ませても音が潰れにくいのが強みです。レスポールに多いタイプですね。

これも「どちらが良い」ではなく、「どんな音楽をやりたいか」で決まります。自分の好きなアーティストがどちらのタイプを使っているか調べてみるのも、非常に参考になりますよ。

2-4. 失敗しない!プロが教える5つの購入ポイント

さあ、ここからが具体的な“処方箋”です。数多くのギターを見てきた私が、初心者の皆さんに必ずチェックしてほしい5つのポイントをお伝えします。

後悔しないための5つのチェックリスト

  • 1. 見た目(最重要!):性能で悩んだら、最後は「自分が一番惚れた見た目」で選んでください。ケースから出した時に「カッコいい…!」と思えるかどうかで、練習のモチベーションは天と地ほど変わります。これは断言できます。
  • 2. 予算(現実的に!):ズバリ、3万円~7万円の価格帯を狙いましょう。この価格帯には、有名ブランド傘下の信頼できるモデルが多く、品質・サウンド・弾きやすさのバランスが最高です。1万円台のいわゆる「初心者セット」は、挫折の原因になりやすいので避けるのが賢明です。
  • 3. 弾きやすさ(可能ならチェック!):もし楽器店に行けるなら、実際にギターを構えてみましょう。ネックを握った時のしっくり感、立って構えた時の重さ。この「体感」は、スペック表では絶対に分かりません。
  • 4. 好きなアーティスト(憧れは最強のガソリン!):あなたの好きなギタリストはどんなギターを使っていますか?憧れは、上達への最強のガソリン、いわば「モチベーション・スタンド」です。同じタイプのギターを持つだけで、練習はもっと楽しくなります。
  • 5. 新品 vs 中古(初心者は新品一択!):中古は安さが魅力ですが、初心者がコンディションの良し悪しを見抜くのは至難の業です。最初はメーカー保証が付いていて、万が一の時も安心な「新品」を選びましょう。

2-5. 【2025年版】高村が選ぶ!初心者のための鉄板ギターブランド&モデル

「理屈はわかったけど、具体的にどれがいいの?」という声にお応えして、私が自信を持っておすすめできるブランドと代表的なモデルを厳選しました。これらを選んでおけば、まず間違いありません。

  • Squier by Fender (スクワイヤー):ギターの王様「Fender」の直系ブランド。まさに王道のサウンドを手頃な価格で。Amazonで探す
  • Epiphone (エピフォン):もう一方の雄「Gibson」の直系ブランド。ロックなサウンドを求めるなら。Amazonで探す
  • YAMAHA (ヤマハ):日本が世界に誇る総合楽器メーカー。丁寧な作りと弾きやすさはピカイチ。「PACIFICA」シリーズはあまりにも有名です。Amazonで探す
  • Ibanez (アイバニーズ):薄いネックでテクニカルなプレイにも対応。手の小さい方にもおすすめです。Amazonで探す
  • Bacchus (バッカス):高いコストパフォーマンスで人気の国内ブランド。豊富なカラーも魅力。Amazonで探す

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第3章:サウンドの心臓部!ギターアンプの選び方

ギターアンプ選び方のイメージ図

エレキギターはアンプに繋いで初めてその真価を発揮します。良いギターを選んでも、アンプがイマイチでは宝の持ち腐れ。せっかくのA5ランクの和牛を、火力の弱いコンロで焼くようなものです。笑

初心者の皆さんが自宅練習用に選ぶべきアンプは、ズバリ「モデリングアンプ」一択です。

これは、デジタル技術で世界中の有名なアンプやエフェクター(音を変化させる機材)のサウンドを一台で再現できるハイテクなアンプ。これ一台あれば、クリーンな音から激しい歪みまで、あらゆる音作りを体験できるのです。

自宅練習用アンプ選び、3つのチェックポイント

  1. 出力(W数):自宅なら5W〜15Wもあれば十分すぎます。W数が大きいほど良い、というわけではありません。
  2. 機能性(ヘッドホン端子とAUX IN):この2つは絶対に必要です。ヘッドホン端子があれば夜間でも練習できますし、AUX IN端子があれば好きな曲を流しながらセッション気分で練習できます。
  3. 拡張性(USBやBluetooth):最近のモデルは、PCに繋いで録音したり、スマホアプリで音作りをしたりと、まるでゲームのように楽しめます。特に、スマホからワイヤレスで音源を飛ばせるBluetooth機能は非常に便利ですよ。

【2025年版】高村が選ぶ!初心者のための鉄板アンプモデル

これも具体的なモデルを挙げましょう。この3つは、私が生徒さんにも自信を持っておすすめしているモデルです。(詳細記事はこちら)

  • YAMAHA THR-IIシリーズ:「デスクトップアンプ」の火付け役。高音質でデザインも最高。まるで高級オーディオです。Amazonで探す
  • BOSS KATANAシリーズ:エフェクターの王様BOSSが作る、実践的なロックサウンドが魅力。操作も直感的です。Amazonで探す
  • Positive Grid Sparkシリーズ:専用アプリが超優秀。「流した曲のコードを自動で表示」「弾いたフレーズに合わせて伴奏を自動生成」など、練習を楽しくする革新的な機能が満載です。ChatGPTのような相棒ですね!Amazonで探す

第4章:必須アクセサリー類の選び方 – 小さいけれど超重要な名脇役たち

ギター必須アクセサリーのイメージ図

主役のギターとアンプが決まったら、次は彼らを支える名脇役たちの出番です。地味に見えますが、これらがないと練習は始まりません。

  • チューナー:ギターのヘッドに挟む「クリップチューナー」が手軽で正確。1,000円〜2,000円程度の投資で、正しい音感を養うための土台ができます。(詳細記事はこちら)
  • ピック:形や厚さで驚くほど音が変わります。最初は色々な種類が入ったアソートパック(500円程度)を買い、自分のお気に入りを見つける旅に出ましょう。(詳細記事はこちら)
  • シールドケーブル:自宅練習なら長さは3メートルが基本。1,500円~3,000円程度の、信頼できるブランドのものを選びましょう。安すぎるものはノイズや断線の原因になります。
  • ギターストラップ:これはデザインで選んでOK!自分のギターに合う、お気に入りの一本でテンションを上げましょう。(選び方の記事はこちら)
  • ギタースタンド:「壁に立てかけ」は絶対にNG!愛機が倒れてネックが折れる…そんな悲劇を防ぐため、必ず用意してください。部屋に飾っておくことで、自然とギターに手が伸びるようにもなりますよ。(詳細記事はこちら)

第5章:あると便利なアイテム – 練習がもっと楽しくなる!

あると便利なギターアイテムのイメージ図

ここからは必須ではありませんが、後々必ず欲しくなる「あると便利」なアイテムです。

ステップアップのための便利グッズ

  • 交換用の弦:弦は消耗品。予備を1セット持っておくと安心です。
  • 弦交換ツール:ニッパーやストリングワインダーがあると、面倒な弦交換が楽になります。
  • 教則本/DVD:YouTubeも良いですが、体系的に学べる一冊があると知識が整理されます。
  • 譜面台:正しい姿勢で練習するための必需品。
  • メンテナンス用品:ギターを拭くクロスや、汚れを落とすポリッシュなど。愛機を長く大切に使うための道具です。

第6章:どこで買う?購入場所ごとのメリット・デメリット

機材が決まったら、最後にどこで買うか。主な選択肢は「楽器店」と「ネット通販」です。

結論から言います。初心者の皆さんには、まず一度、楽器店に足を運んでみることを強く、強く、おすすめします。

なぜか?最大のメリットは「試奏できる」からです。実際にギターに触れ、音を出し、重さを感じる。この「生きた情報」は、ネットのレビューを100件読むより価値があります。

それに、楽器店の専門スタッフは、いわば「ギターのソムリエ」。あなたのやりたい音楽や予算に合わせて、最適な一本を提案してくれます。

もちろん、ネット通販の安さや品揃えも魅力です。ですから、理想的なのは、「まず楽器店で実物を見て、触って、店員さんに相談する。その上で、価格などをネットと比較検討して、最終的に納得できる方で買う」というハイブリッドな方法かもしれませんね。

第7章:よくある質問(Q&A) – 初心者の“?”をすべて解消!

最後に、これまで生徒さんから数え切れないほど受けてきた質問の中から、特に多いものにお答えします。

1万円くらいの「初心者セット」は買ってもいいですか?

気持ちは分かりますが、私はおすすめしません。セットの機材は品質が最低限のものが多く、チューニングが狂いやすかったり、音が悪かったりして、結果的に「ギターってつまらない…」と挫折する原因になりがちです。少し予算を足してでも、この記事で紹介したような単品で信頼できるモデルを揃える方が、絶対に長続きします。

独学でも弾けるようになりますか? プロにもなれますか?

はい、独学でも弾けるようにはなります。今は良質な無料教材も多いですからね。しかし、プロを目指す、あるいは最短で上達したいのであれば、やはり正しい指導を受けるのが一番の近道です。家を建てる時、設計図もなしに、自己流で建て始める人はいませんよね?それと同じで、正しい「設計図(=練習法)」と「基礎工事」を教えてくれる存在がいると、上達のスピードと質が劇的に変わります。

左利きなのですが、どうすればいいですか?

左利き用のギター(レフティモデル)がありますのでご安心ください。ただし、右利き用に比べてモデルの選択肢が少なくなるのが現状です。中にはあえて右利き用で練習する方もいますが、これは一長一短。一度楽器店で両方を構えてみて、しっくりくる方を選ぶのが良いでしょう。

最高の相棒と、最高の音楽ライフを始めよう!

1万字を超える長い処方箋に、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、もう「何を選べばいいか分からない」と悩んでいた頃の自分とは違うはず。自分だけの最高の相棒を見つけ出すための、確かな知識と自信を手に入れたはずです。

私が藤沢という湘南の地で教室を開いたのは、この開放的な街で、笑顔でギターを学んでほしいという想いからです。この記事が、あなたの心の「モチベーション・スタンド」となり、楽しくギターを始めるためのガソリンとなれたなら、これほど嬉しいことはありません。

さあ、さっそくギターや周辺アイテムを探しに、楽器屋さんに向かいましょう!
あなたのギタリスト人生が、最高に輝かしいものになることを、心から願っています!

\是非一度遊びにきてくださいね/

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ギターの処方箋TAKAMURAの代表・高村尚平が、初心者のために選んだエレキギターやアンプなどの機材一式を笑顔で紹介している様子。

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