ギターという楽器はインテリアとして飾っていても様になりますよね。
ところが縦長かつ曲線を組み合わせた形状をしていますから、バランスよく置いておくことが難しい楽器でもあります。
でも、ギターはすぐに手に取れる場所に置いておいた方が、練習頻度も上がって上達も早くなるので、ギター講師の立場から言いますと、ケースから出してすぐ手に取れるところに置いておいてほしいものなのです。
そうは言っても、高級ギターだったりすると倒すんじゃないかと心配しちゃいますよね。
そこで、そんなあなたの強い味方になるのが「ギタースタンド」です。
実際、私も今までに何度もギターを倒してきました。
でも、ギターを壁に立てかけてて倒したとかじゃなくて、普通にギタースタンドに立てていたのに倒れた…ということが大半です。
要するに、ちゃんと考えてギタースタンドを購入しないとえらいことになるということですね。
当たりどころが悪ければネックが折れてしまうなどの大惨事になってしまうわけで、本当に大切なギターであれば、安心・安全なギタースタンドを選びたいものです。
あの血の気が引く感覚…もう味わいたくありませんから。。
ということで、今回はギタースタンドの選び方5選ということで、ギターを安定させ、倒れることから守るために欠かせないギタースタンドの選び方について、私の独断と偏見にてご紹介します!
安定性とギターへの優しさを兼ね備えた最強モデル
ギタースタンドを選ぶ際には、安定性が一番重要です。
バランスの悪いギターをしっかり支え、倒れないように維持するわけですから、この部分には各社が力を入れていると思います。
そんな中、さらにギターへの負担を軽減したり、ネックホールドのゴムをかけ忘れ防止の仕組みまで取り入れてくれているのが、HERCULES STANDS(ハーキュレススタンド)のGS412B PLUSです。
私は基本的に大切なギターは壁掛けかGS412B PLUSか同社のGS415B PLUSにするほど、このメーカーには絶対の信頼を寄せています。
イチオシです!
GS412B PLUS
このモデルはギターの自重で自動ヘッドロックしてくれることが最大の魅力です。
ギタースタンドの転倒防止ゴムをかけ忘れるのってあるあるだと思いますが、GS412Bであればその心配は皆無です。
また自重でぶらさがっているので、ネックは常に真っ直ぐを保ち、反りにも強いのも超オススメポイントです!
GS415B PLUSという商品もありますが、412の方がよりギターを真っ直ぐ保てるので、これから買うなら412Bがおすすめです。
用途やシーン別に選ぶ
ギタースタンドにはさまざまなタイプがあります。いくら安定安心のギタースタンドでもサイズ感や形状から持ち運びに向かなければ、出先で使うことはできません。
そう考えると、家用とは別に畳んで持ち運べるポータブル型のギタースタンドです。
ポータブルということでかなりサイズが小さく、ものによってはバランスが悪いのでここはしっかり検討して選んだ方が良いでしょう。
MT-yShop ギタースタンド GUHS-CR1WH
一般的なポータブルギタースタンドはギターケースのポケットに収まるほどのサイズ感ですが、そのサイズ感からボディとスタンドの接点だけでバランスを取る構造となっています。
そのため、少しの衝撃で倒れてしまいます。
その点、このGUHS-CR1は1kgと軽量、コンパクトでありながら、ネックとボディをしっかり支えるという据え置き型と同等の構造となっています。
これであれば、出先でもギターを倒す心配が減るはずです!
しかもエレキ・アコギ兼用なのもオススメポイントです!
KIKUTANI GS-105B
パッと見、普通の持ち運び方ギタースタンドに見えますが、640gと軽量な上にエレキ・アコギ兼用という優れもの。
しかもギターのギグバッグのポケットにすっぽり収まるのも良いですね。
前述のGUHS-CR1に比べればバランスは劣りますが、コスパ、サイズを考えればオススメできる製品です。
CAHAYA アルミ合金製 ギタースタンド
持ち運び型ギタースタンドの中でもイチオシなのがCAHAYAのアルミ合金製ギタースタンド「CY0264」です。
転倒防止のゴムではなく、ワンタッチで自動的にポップアップするロック機構を搭載し、簡単にギターをロックできるので、出先でも安心してギターを設置できます。
しかもアルミ合金製で830gと軽量。
予算が許せば、個人的にはポータブルタイプで最もオススメなのが本製品です。
ギターの塗装とギタースタンド
ギターを大切にしている人にとって気になるのは、ギタースタンドん素材。
一部ラッカー塗装のギターは、ゴムとの相性が悪く、最悪の場合、塗装が溶けてしまう恐れがあるため、ギタースタンドの塗装には気をつかう必要があります。
私の昔話ですが、高校生の頃、2本目に購入したFender Customshopのストラトキャスターをスタジオのギタースタンドに立てかけて10分ほど休憩をとったのですが、戻ってギターを持ち上げると、ラッカーが溶けてスタンドにくっつき、スタンドごと持ち上がったという笑えないエピソードがあります。
今もその溶けた痕を見るたびに当時の自分の無知を責めたくなります。
なににしましても、ラッカー塗装は高級ギターに多く、万が一ラッカー塗装を痛めてしまうと、立ち直れないほどに心も痛みますので、是非ネックと触れる部分に布を巻くなりの対応をされることをオススメします。
なお、既製品を使えば綺麗に対応できるかもしれません。
以下のARIAのギタースタンド用カバー AGB-Sは左右分離して取り付けられるため、多くのスタンドにそのまま装着可能です。
安価なので一つ持っていても良さそう
調整の幅を確認しよう!
ギタースタンドはギターのサイズや形に合わせて選択しましょう。
ギターによってボディサイズが異なりますし、とくにポータブル型スタンドの場合、エレキ用、アコギ用が分かれていることが多いので、間違って買ってしまうとボディ幅が合わずに使えません。
ですので、ここはご自身のギターを確認してから購入するようにしましょう。
ちなみに、最初にご紹介したHERCULES STANDS(ハーキュレススタンド)のGS412B PLUSであれば、吊り下げ式なのでエレキもアコギも、大きいギターも小さいギターもすべて設置可能です。
やっぱり個人的にはGS412B PLUSが大好きです!笑
価格と品質のバランス
ギタースタンドの価格はさまざまですが、高いものほど品質も高いとは限りません。
また、個々人の用途により、安くても(逆も然り)自分の環境にはこれが良いということもあるでしょう。
例えば定番のポータブル型ギタースタンドにbanez PT32-BKという製品がありますが、安定性も低いし、とくにクッションらしきものもついていません。
ですが、サイズがとにかくコンパクトという理由で超定番商品だったりします。私も狭い現場用に2つも持っています。
ですので、ご自身の使用用途を考えて選ぶということも重要ということです。
使用シーンに合わせて複数持つ
ということで、ギタースタンドのご紹介をしてまいりました。
結局のところ、家用、外用といった感じでシーンを考えて所有しておくのがベストかと思います。
私もHERCULES STANDS GS412B PLUSとbanez PT32-BKを複数台ずつ持っています。自宅や職場ではGS412B PLUS、スタジオにはPT32-BKを持ち込むといったスタイルです。
そんなこんなであなたもご自身の使用シーンにあわせてギタースタンドを楽しく選んでみてくださいね!
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