これからギターを始めようと思った時、真っ先に気になるのがギターをどうやって購入するか?また、必要なグッズをどう用意すればよいのかということ。
せっかくならより良いギターライフにしたいけど、お金もそんなにかけられない。
そんなあなたの目に留まるのが「ギター入門セット」。
この記事では、
- 初心者が購入すべきギター
- 最低限必要な6つのアイテム
- 初心者セットはあり?なし?
- 初心者が正しく上達する練習法
をご紹介していきます。
これからギターを始めたい方や始めて間もない方は是非参考にしていただき、思いっきりギターライフを満喫していただけたら嬉しいです!
ギターを始める前に知っておきたい5つのこと
ギターを始めてみたいと思うもののどんなギターを購入したら良いか、また必要な道具がよくわからずに、なかなか前に進めないという方は多いのではないでしょうか?
実際、ギターを始めるにはギター本体だけでは練習を開始できません。
そこで今回は初心者の方がギターを始めるために、用意しておくべきものをまとめてみました。ぜひギターデビューの参考になさってください!
エレキギター or アコースティックギター
もっとも大切なことはあなたが演奏したいギターの種類です。
それによって必要なものも変わってきますし、練習方法も異なりますので、まず最初にこの部分を決めてしまいましょう!
エレキギターとアコースティックギター(アコギ)の特徴については以下の記事にまとめてありますので、チェックしてみてくださいね!
最初の1本に相応しいギターを知る
ギターという楽器の値段はピンキリです。1万円程度のものから数百万円もするものまであります。
そんな中で初心者がはじめの一本として選ぶべき基準はあるのでしょうか?
もちろん最初から数十万円するような高級楽器に手を出すこともできますが、初心者は知識がありませんので、よほど相談できる相手がいる場合を除いては高級楽器に手を出すことはやめておいた方が無難でしょう。
仮に良い楽器が手に入ったところで、まだやりたいことや好みの音が確立していませんから、後々「出したい音が出せない」とか「やりたいことができない」となってしまう可能性があるのです。
もちろんこの場合、楽器が悪いわけではありませんので、楽器に罪はありません。
こうならないためにも、まずは以下の基準で最初の1本を選んでいただければ失敗がないんじゃないかと思います。
日本メーカーのものを選ぶ
まずは最初の1本で数十万円もするギターを買うパターンはかなりレアですので、そこまでお金をかけないという前提で話を進めますが、5万円程度までで選ぶ際の1つの基準が「日本メーカー」を選ぶということです。
もちろん日本メーカーであってもこの金額帯ですと生産は海外になりますが、日本メーカーの品質基準は高いので、購入後大きなトラブルに見舞われたという話はあまり聞きません。
安いギターでは「チューニングが合わない」とか「フレットのバリ(金属を加工するときにできる出っ張りやギザギザ)が手に当たる」という問題がよく発生しますが、日本メーカーのギターの場合、初心者向けのギターでもあまりこういう問題は発生しません。
私自身、何本か安価な日本メーカーのギターを所有してきましたが、どれも問題なく使い続けられました。
3万円前後のギターを選ぶ
私のギター教室では最初の一本という相談をいただいた際、一つの基準として「3万円」とお伝えしています。
当たり前ですが、ギターの金額には、構成するパーツの質が反映されています。
- 木材
- ペグ
- ナット
- フレット
- ブリッジ
- ピックアップ(エレキ)
など、これらのパーツの金額によって最終的な値付けがされています。つまり安いギターはこれらの質を落としていると言えるのです。
そう考えると、パーツ一つ一つの金額を加味した場合、最低ラインが3万円くらいからが問題なく使えるラインになるんじゃないかと私は考えています。
ちなみに、高級ギターというのは、これらのパーツが高級であることは言うまでもありませんが、組み上げる職人さんも一流になります。全てが一流だからこそ最終的にアウトプットされる「音」も一流に仕上がる可能性が高まるわけですね。
最低限必要な5つのアイテム
ギターを始めるにあたって必要なのはギターだけではありません。
初心者がはじめに用意したいアイテムをまとめますので参考にしてみてください。
チューナー
ギターの練習に欠かせないのが「チューナー」です。
今の時代、スマホアプリのチューナーもありますが、より正確にチューニングするためにも精度の高い単体のチューナーは持っておく必要があります。
クリップチューナー
クリップチューナーはもっともメジャーなチューナーと言えます。ギターのヘッドに挟んで使いますが、楽器の振動以外拾いませんので、周りの音がうるさくてもしっかりチューニング可能です。
デメリットはヘッドに取り付けている見た目です。今では普通に見かけるようになったので何とも思わない人が多いので、デメリットとは言えないかもしれません。
ただ個人的にはギターの顔とも言えるヘッドにクリップチューナーがくっついたままの状態は、あまり好きではありません…
ちなみに、金額のことは置いておいて本当にオススメなのは、私も愛用しているtc electronicのPOLYTUNE CLIPです。高い視認性と高精度なチューニングがおこなえます。若干お値段が高いですが、ずっとストレスなく使えると考えれば、持っておいても良いアイテムだと思います。
ちなみに、初心者が最初に購入するのであれば、KORGのPitchclipあたりが分かりやすくて良いと思います。
ペダル型チューナー
ペダル型はエレキギターやエレアコでの使用を考えたチューナーです。
クリップ式とは違い、足元に置いて使うチューナーなので見た目の心配は全くありません。精度も一般的に高く、またギターからアウトプットされる信号を拾うので、クリップ式以上に安定してチューニングを行えます。
BOSSのCHROMATIC TUNER TU-3が定番です。
今回調べていてこんな小さいモデルがあることに気づきました!これであればエフェクトボードの場所もとらずに良さそうですね。
個人的なオススメとしてはクリップ式でもご紹介したPOLYTUNE3です。視認性、精度ともに満足できることと、BONAFIDE BUFFERという高品質なバッファーが入っているため音質も向上します(初心者の方は音が良くなるとだけ覚えておけばOKです)。
ギタースタンド
一見なくても良さそうで、ないと意外と不便なのがギタースタンドです。
ギター練習の妨げの一つが「ギターをケースから出す手間」です。笑
最初の内はギターを眺めたいという欲求で出し入れに苦痛を感じませんが、だんだんと面倒くさくなっていくのが人間の性。
そうなると、どんどん練習しなくなり、そのうちギターのことを忘れてしまうという負のループに入ってしまいます。
そこで手に入れておきたいのがギタースタンドです。
初心者の内は2,000円程度で買える安価なもので十分ですので、是非購入しておきましょう!
個人的にオススメなのはHERCULES GS412B PLUSという製品です。これは本当に最高です!
ギターの自重で自動でネックをロックしてくれるため、転倒を防ぐことができます。
また、ギターがぶら下がることでネックの反りにも強いという最強の仕様です。
ピック
ピックも絶対に忘れてはいけません。ギターにはピック弾きと指弾きという2つの演奏法がありますが、多くの場合最初はピック弾きから始めると思います。
ピックには大きく分けて2種類のタイプが存在します.
正確に言えば、弦に当たる面積が両者で異なるため、サウンドも結構違います。
個人的にはキレの良いサウンドを得られるティアドロップ型が好きですが、トライアングル型を愛用しているプロギタリストも多くいらっしゃるので、こればかりは好みとしか言いようがありません。
ちなみに、私が愛用しているのはIbanezのオーソドックスなタイプです。黒以外にもカラーは選べるのですが、なぜかこの黒が削れ方や音色が一番良く感じます。
ストラップ
特にエレキギターではマストアイテムです。
立って演奏することの多いエレキギターでは、普段からストラップを取り付けて練習をすることをおすすめします。
調整に関しては、立った時と座った時でギターのポジション(位置)が変わらない長さに調整しましょう!
ストラップはギター本体と同じくらい見た目に影響します。各社からさまざまな柄が発売されていますので、楽しく選びましょう!
アンプ(エレキギターのみ)
エレキギターの場合、アンプがなければ「あの音」が鳴りません。
つまりアンプも楽器の一部ということになります。
ただ、自宅でMarshallの100Wの大型アンプを鳴らすことはできませんので、小型アンプの購入を検討しましょう。
昨今のアンプは小型でも音が良くなってきました。正直、最初の1台と考えれば、10,000円以上出せばそれなりのサウンドは手に入ると思います。
インテリアなどを考えて一番ライフスタイルに合うものを選びましょう!
個人的なおすすめ
個人的にはPositive Grid社が好きなので、Sparkシリーズをオススメしたいところです。
音が良い上に、練習に必要な機能が諸々ついているので、これ1台あればエレキギターでやりたいことのほとんどが完結するはずです!
以前、価格.comマガジンさんに私の書いた記事を載せていただきましたので、もし良かったらご覧になってください。
最強の練習用ギターアンプ「Positive Grid Spark」の魅力を徹底解剖!
SparkシリーズにはRegular/Mini/Goという3サイズが用意されていますので、お部屋のサイズに合わせたり、持ち運びなどの用途に合わせて選ぶと良いでしょう!
シールドケーブル
エレキギターではこちらも忘れてはいけません。ギターとアンプを繋げるケーブル、通称「シールド」です。
実はシールドによってもサウンドは変わります。もちろん良いものになると、ギターの素材の良さをそのままアンプまで届けてくれます。
ただ、正直初心者で分かるレベルかと言われれば??という感じですので、ある程度のものを購入しておけば良いでしょう。2,000〜3,000円程度のものを購入しておけば、間違いないかと思います。
長さは3mあれば十分ですが、ライブでステージ上を動きたい…などとお考えであれば5mはあって良いかもしれません。
最初の1本であれば、このくらいの価格帯のもので十分です。
ただ気をつけたいのは、ペダル型チューナーを使う場合。2本シールドを用意しないとチューナーにシールドを繋ぐことはできても、チューナーからアンプまでのシールドが足らないことになってしまいます。ここだけお気をつけください。
初心者セットはあり?なし?
ギターの初心者セットの購入について、まずはメリットとデメリットを考えてみましょう。
まず、メリットとしては、
初心者セットは、ピックやストラップ、チューナーなどギターの演奏に必要なアクセサリーを一度に揃えられるため、これからギターを始める方は悩まずに済む。
これに尽きるんじゃないかと思います。
エレキギターであればアンプやシールドまで揃っていますので、必要な道具を買い忘れることなく、ギターの練習に取り掛かれます。
逆にデメリットとしては、初心者セットに含まれるアイテムの品質が必ずしも高いとは限らないという点です。本当に最低限のものだということを理解しておきましょう。
ただ、演奏スキルが上がってきたときに、より良いアイテムに買い替えれば良いとも言えるので、この部分は目をつぶっても良いかもしれません。
実際、初心者のうちはどのアイテムが自分に合っているのかがわからないことが多いので、初心者セットを通じてとりあえず試すという考え方はありだと思います。
その上で、自分の好みやニーズが見えてきたら、それに合わせてアイテムを選んでいくと良いでしょう。
ちなみに、先ほどまでにお伝えしてきた要素を加味して私が初心者セットを選ぶとしたら、以下にご紹介するセットのどれかを選ぶと思います。
YAMAHA PACIFICA012 初心者14点セット
安定のYAMAHAブランド「PACIFICA」ですので品質は折り紙付き。
アンプもYAMAHA製ですので、初心者の間はこれで事足りるかと思います。
ギタースタンド、シールド、カポ、ピックなどグッズはほとんど揃っているので、すぐに練習に取り掛かれます。
Squier Stratocaster14点セット
若干アンプは心許ない気もしますが、ギター自体は安心のSquier(By Fender)ですので、初心者にも安心です。
ギタースタンド、シールド、カポ、ピックなどグッズはほとんど揃っているので、すぐに練習に取り掛かれます。
Squier by Fender SONIC TELECASTER California Blue
Squier/Affinity Series StratocasterMarshallMG10アンプ付属エレキギター初心者セット
こちらはSquirのストラトキャスターのセットですが、ポイントはアンプです。MarshallのMG10がセットとなっているので、サウンドの満足感は高いかと思います。
Squier/Affinity Series StratocasterMarshallMG10アンプ付属エレキギター初心者セット
Squier by Fender SONIC TELECASTER 14点セット【マーシャルアンプ付き】
こちらは先ほどのテレキャスターセットのアンプがMarshallのMG10になったモデルです。
少し金額が高くなりますが、サウンドに拘りたい方はこちらを選んだ方が良いでしょう。
YAMAHA/STORIA Iアコギ入門豪華12点初心者セット
YAMAHAのアコギは本当にオススメです。
とくにこのSTORIAは弾きやすさ、サウンドともに個人的にとっても大好きです。
YAMAHA / CPX600 OVSアコギ弾き語りてんこ盛り17点初心者セット
ライブでの演奏も視野に入れるならエレアコが良いかもしれません。
このギターであればアンプやPAにつなげて即ライブ可能です。
ギターも安心のYAMAHAですので、最初の1本としては間違いないでしょう。
もちろんもっともっと安いセットもありますが、これまでに話してきた内容からも若干不安が残ります。
できれば、挫折せずにギターの世界の奥深さを楽しんでいただきたいので、少し値段は高くなりますが、このあたりのギターセットを購入することをオススメさせていただきます。
ただ、セットを強くオススメしているというわけではありません。
一番良いのは楽器店に足を運んで店員さんとコミュニケーションをとりながら、自分の状況に最適なギターやグッズを相談することです。少し金額は上がってしまうかもしれませんが、一番間違いがありません。
もちろん、ご紹介したようなセットであれば問題は少ないと思いますので、とりあえず最初の1本はネットでも良いとお考えであれば、購入してしまっても良いかと思います。
何にしましても、自分の目的やニーズを明確にした上で、それに合ったセットを選ぶことが大切です。
是非、勇気を出してはじめの一歩を踏み出してくださいね!
初心者が正しく上達する練習法
ギターを購入した後は憧れのあの曲を目指して練習です!
でも、どうやって練習をしたら良いのかなかなか分からないですよね?
そこで手前味噌で恐縮ですが、私の方で正しい練習法を解説した動画をご用意いたしました。
無料ですので、練習を始める前に一度目を通していただけたらと思います。
始める前に知っておいた方が良い情報をできるだけ分かりやすく解説しましたので、参考にして練習を始めていただければ幸いです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ギターの世界は少し複雑ですが、本当に深淵な世界です。一度ハマったら楽しくて抜け出せなくなるほど魅力的です。
弾いて良し
集めて良し
語り合って良し
本当に毎日が幸せになると思います。
あなたもその一歩を今日から踏み出していただけたら嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
※当記事は音のしるし様に参考文献として取り上げていただきました。
掲載記事:ギター初心者の心得とは?基礎知識や教室に通うメリットを解説
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