【2025年最新】初心者必見!
最初に買うべきエフェクター3選
性格別完全ガイド – あなたにピッタリのエフェクターが見つかる!
ギターを始めて少しすると、アンプだけで作る音に満足できなくなってくることが多くのギタリストに起こります。
そこで気になるのがエフェクター。
エフェクターとは、例えば音に広がりを持たせたいとか、より激しいロックサウンドを得たいなどの用途で、アンプだけでは出せない効果を狙った製品のことを指します。

ネットでいろいろ調べてみると、どうやらコンパクトエフェクターとマルチエフェクターというものがあるようだということが分かります。さらに研究が進んでいくと、アンプシミュレーターというものの存在にも気づくようになります。
エフェクター選びで迷っていませんか?
ネット上には様々な意見があります。最初はコンパクトエフェクターを1つずつ買ってみるのが良いという人もいれば、マルチエフェクターを買って、まず一度すべてのエフェクターの効果を実感すべきだという人もいます。
こんな情報を読んでいれば当たり前ですが、エフェクター難民になってしまいます。
ということで、今回は最初に買うべきエフェクター3選ということで、私が思う3パターンのエフェクターの選び方を解説してみようと思います。
この選び方は性格を加味したものであり、あなたはどの性格に合うのかということをじっくり吟味した上で進んでいただければと思います。
1. クオリティ重視型(コンパクトエフェクター)
まずこのクオリティ重視型ですが、コンパクトエフェクターを集めていくと良いでしょう。これは何故かというと、コンパクトエフェクターは各メーカーが一つ一つの単独の効果を追求し作り上げているからです。つまり、単一機能での完成度が高いということが言えます。

もちろん単一効果なので、その他の効果が必要となれば買い足す必要がありますが、少なからずその単一の効果については、そのメーカーの威信をかけてかなり気合を入れて作っているわけです。
楽器店の店頭で試奏をして気に入って買うという場合が多いので(もちろんネットで音を聴いてポチるのもありだと思いますが、店頭で実際に試すと演奏感も分かって良いですよ!)、失敗はかなり少ないと思います。
メリット
- 音質が高い(特にアナログ系)
- 直感的な操作が可能
- 自由度が高い
- 個性を出しやすい
- 軽量・コンパクト
デメリット
- コストがかかる
- 持ち運びやセッティングが面倒
- 音作りの再現性が低い
- 多機能化すると複雑化・重量増
問題点があるとすれば、単体でもそれなりの金額になるので、コレクションすればするほどお財布には痛い結果になるということです。またエフェクター同士をつなげるケーブル(パッチケーブル・・短いケーブルのこと)や各エフェクターに電源を供給するパワーサプライなどが別途必要になるということも、ある意味デメリットと言えます。
ただこの部分に関しては、パワーサプライやパッチケーブル、エフェクターケースにもこだわりを持つことができるので、人によってはコレクションする楽しみや個性を演出する幅が広がるとも考えられます。
つまり、こういう部分に喜びを覚えられる人にはとてもおすすめの選択肢と言えるわけです。
2. 安く、すべてのサウンドを試したい型(マルチエフェクター)
このタイプは一つ一つの音はそれなりでいいので、まとめて一度にすべてを手に入れたいというタイプです。
確かに最初のうちはサウンドの良し悪しというものは分かりません。であれば、まとめて比較的安価にすべてのエフェクターを揃えられるなら、それに越したことはないと言えるかもしれません。
そういう方にお勧めしたいのがマルチエフェクターです。

マルチエフェクターとはその名の通りマルチにエフェクターが入っているということです。つまり、複数のエフェクターが1つの筐体に収まっているということなのですが、これであればこれ1台で完結するということになります。
メリット
- 多彩なエフェクトが一台で使える
- 持ち運びが楽
- 設定を保存・呼び出し可能
- コストパフォーマンスが高い
- ヘッドフォン練習や録音にも便利
デメリット
- 音質が劣る場合がある
- 操作が複雑
- 音作りの自由度に制限
- 本体が大きく重い場合もある
- モデルチェンジが早く価値が下がりやすい
すごくいいような感じがすると思いますが、デメリットとしてはすべてのエフェクターが単一メーカーのものになるということです。各エフェクトメーカーを見てみると、○○社はオーバードライブに強いけど、○○社は空間系に強いなど各社の特徴があります。
ところが、マルチの場合、一社ですべてを網羅することになるので、好きになれないサウンドも含まれてしまうという可能性が多分にあります。
ただ、かなり安価にすべてのエフェクターを揃えることができるので、まずエフェクターとは何ぞやということを知りたい方には本当にオススメになりますし、昨今のマルチエフェクターの出来はかなり高いので、うまくいけばこれ1台で大満足の結果を得られる可能性もあります。
ちなみに、コンパクトエフェクターとマルチエフェクターを併用するという使い方もありです。マルチエフェクターの中にはコンパクトエフェクターを組み込めるFX LOOPという端子を搭載したものもありますので、コンパクトとマルチの良いとこ取りをするのもおすすめです!
3. 最新システムを楽しみたい型(アンプシミュレーター)
昨今のデジタル機材というのは、日進月歩でかなり進化しています。その中でも特にアンプシミュレーターと呼ばれる機材に関しては、今までのギター機材業界のゲームチェンジャーとも言える存在です。

例えば2011年にKemperという製品が発売されました。このKemperという製品は、まさに機材界のゲームチェンジャーでした。
どういう製品かと言いますと、実際のアンプをプロファイリングすることで、そのクローンを作ってしまおうというものだったのです。
ちなみに、アンプシミュレーター(アンシミュ)の草分けは1998年に発売されたLINE6のPODという製品でしたが(これはこれで本当に革命でした!)、あくまでもメーカーが提案するサウンドを使うことに留まっていました(この段階では何の疑問もなく便利に使っていましたが…笑)。
さて、話を戻しますと、実際のアンプの音を高精度でプロファイリングしてコレクションする、または誰かがプロファイリングしたアンプサウンドをネット上でシェアするという発想が受け入れられ、その後各社が参入するようになりました。そして10数年を経た現在では、ギタリストの多くがこのタイプのシミュレーターを使用するようになっています(ただし、LINE6やFractal Audioのように、プロファイリングとは異なる独自のモデリング技術でアンプサウンドを再現することに特化しているメーカーも存在します)。
アンプシミュレーターの実力
私も実際シミュレーターをいくつか所有していますが、本物のアンプと比べると、若干の違和感はあるもののレコーディングでもライブでも十分に使えるレベルだと実感します(し、実際使っています)。
アナログアンプの良さはその温もりだったり、演奏しているときの心地良さにありますが、正直録音した音だけを聞けば、アンプシミュレーターの方がよく聞こえることもざらにあります。
そういった意味でも、次世代のギタリストにとって、このシミュレーターというものは、当たり前の存在になっていくんだと思います。
ただ、最近の高性能機は、リアルのアンプを買うのに等しい金額が発生してしまいます。特に高級なのはFractal Audioです。20〜50万円の金額設定をしているので、なかなか手が出づらいというのが現状です。
各タイプ別おすすめ製品
コンパクトエフェクターの場合
コンパクトエフェクターであれば、まず最初に購入をおすすめしたいのがオーバードライブです。
オーバードライブとは、アンプに過大な入力信号を送り、真空管やトランジスタを飽和状態にして音を歪ませる手法のことです。この時に生まれる温かみのある自然な歪みサウンドを指し、ギターの音色に豊かな倍音と音圧を加えることができます。
次におすすめしたいのがディストーションです。ディストーションは、オーバードライブの自然な歪みに対して、より強力で人工的な歪みを作り出すエフェクターです。サステインが長く、ハードロックやメタルなどのジャンルに適した激しい歪みサウンドを求める方に好まれています。
最後に紹介したいのはディレイです。ディレイとは、入力された音信号を一定時間遅らせて出力することで、エコー(やまびこ)効果を生み出すエフェクターです。原音に遅延音が重なることで、音に奥行きと広がりが生まれ、立体的で豊かなサウンドを作ることができます。
マルチエフェクターの場合
マルチエフェクターで最も有名なブランドを上げるのであれば、BOSS、LINE6、ZOOMあたりでしょう。ここら辺のエフェクターは初心者にとって安心と言えるでしょう。

ZOOM G2 FOUR
- 70種類以上のエフェクト
- 15種類のアンプモデリング
- 4つのエフェクトを同時使用可能
- ルーパーやリズムマシン内蔵
- コンパクトで軽量
アンプシミュレーターの場合
少し価格は高めかもしれませんが、最近発表されたKemper Profiler MK 2シリーズはおすすめです。アンププロファイリング技術の先駆者として業界を牽引してきただけあって、サウンドクオリティは実際のアンプに限りなく近く、非常に高い完成度を誇ります。新しいプロファイリング技術は2025年夏にリリース予定で、さらなる進化が期待されます。
Kemper Profiler Mark II
- 超高精度プロファイリング
- 最大20エフェクト同時使用
- 豊富なモデル
- プレイヤー向けからプロ用まで
- 2025年夏リリース予定
もう1つ強くおすすめしたいのが、LINE6のHX Stompです。このHX Stompは、マルチエフェクターのBOSS GT-1やZOOM製品と比較しても遜色ないコンパクトサイズを実現しています。最新のエフェクターアルゴリズムを搭載しながらも小型化を実現したことは、まさに革新的でした。
シミュレーター最後のおすすめはIK Multimedia TONEXです。この製品は私も所有していますが、アンプサウンドのリアルさはKemperに引けを取りません。個人的な感想では、アンプサウンドの自然さという点ではTONEXの方が優れているのではないかと感じています。
ただし、TONEXには課題もあります。それは内蔵エフェクトが非常に限定的だということです。コンプレッサーとリバーブは搭載されていますが、それ以外のエフェクトはほとんど用意されていません。逆に言えば、エフェクト部分は他者製品で作るのでアンプ部分だけ欲しいという人にはうってつけと言えます。
価格・性能比較表
コンパクトエフェクター比較
製品名 | 主な効果 | 特徴・メリット | 価格帯 |
---|---|---|---|
BOSS SD-1 | オーバードライブ | 中域をブーストしたナチュラルな歪み、初心者定番 | 約8,500円 |
Ibanez TS9 | オーバードライブ | TS系、クリーンブーストやブースターとしても使える | 約13,000円 |
BOSS DS-1 | ディストーション | 安価で定番、幅広いジャンルに対応 | 約9,000円 |
BOSS DD-3T | ディレイ | デジタルディレイの定番、タップテンポ機能付き | 約19,800円 |
マルチエフェクター比較
製品名 | エフェクト数 | アンプモデリング | 主な特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
BOSS GT-1 | 108種 | 26種 | 高品質な音、ライブや録音にも対応 | 約27,000円 |
ZOOM G2 FOUR | 70種以上 | 15種 | 4エフェクト同時使用、軽量コンパクト | 約13,000円 |
LINE6 HX Stomp | 300種以上 | 126種 | 上位機種Helixと同等のサウンドエンジン | 約82,000円 |
アンプシミュレーター比較
製品名 | 主な特徴 | 価格帯 | 備考 |
---|---|---|---|
Kemper Profiler mkII | 超高精度プロファイリング、豊富なモデル | 109,000円〜255,000円 | 2025年夏リリース予定 |
LINE6 HX Stomp | Helix同等エンジン、コンパクト | 約82,000円 | マルチエフェクター的にも使える |
IK Multimedia TONEX | AIモデリングで超リアルなアンプサウンド | 約57,000円 | エフェクトは外部推奨 |
まとめ
ギタリストのサウンドメイクは、まさに個性が表れる領域です。メーカーごとに音の特色が異なり、ギタリスト一人ひとりの音の好みも様々です。だからこそ、自分の理想とする音を追求して足元の機材を選んでいく必要があります。
その際に、コンパクトエフェクターが良いのか、マルチエフェクターが良いのか、あるいはアンプシミュレーターが良いのかは、それぞれのスタイルや環境に応じて判断することが重要です。
もちろん、エフェクターを使わずアンプと直結することを選ぶギタリストもいます(アン直)。そうした方は、MarshallやFenderなどのヴィンテージアンプを愛用されるかもしれません。これも素晴らしい選択肢の一つだと思います。
しかし、技術は日々進歩し、優れた機材が次々と登場しているのも事実です。そのため、新しい技術に全く目を向けないのも機会損失になるでしょう。古き良きものを大切にしながらも、最新機材の可能性にも注目し、自分らしい音楽表現を追求することは、ギタリストにとって重要な姿勢だと考えます。
今回の記事が、あなたらしいサウンドメイクの参考になれば幸いです。
各タイプの選び方まとめ
- コンパクトエフェクター:1つずつ集める楽しみと高品質な単体効果。最初の1台はオーバードライブやディストーション、ディレイが定番。
- マルチエフェクター:1台で多彩な音色と機能を安価に体験。BOSS GT-1やZOOM G2 FOURは初心者に人気。
- アンプシミュレーター:本格的なアンプサウンドと最新技術を体感したい人向け。KemperやTONEXはプロ志向、HX Stompはコンパクトで高性能。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました!
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