【2025年最新】Kemper Profiler mkⅡ完全ガイド:プロファイリングアンプの革命的進化

Kemper Profiler mkⅡ – アンプシミュレーターの新たな頂点となるのでしょうか?
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURA代表、高村尚平です。
「アンプシミュレーター、どれを選んだらいいの?」
「Kemperってよく聞くけど、実際どうなの?」
ギタリストの皆さんなら、一度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか?特に最近は、Kemper mkⅡの登場で、アンプシミュレーターの世界はさらなる進化を遂げています。
「本当にアンプのような音が出せるの?」
「高い買い物だから失敗したくない…」
そう思っているあなたと一緒に、今回はKemper mkⅡの「実力」を、これまでに多くのアンプシミュレーターを使ってきた私の経験と知識を交えながら、各機種のスペックなど含め、徹底的に検証していきたいと思います。この記事を読めば、あなたの音作りの方向性がきっと明確になるはず!?。というよりも、私自身がKemper mkⅡの日本上陸が楽しみすぎるだけなのですが…
Kemper mkⅡ、その「プロファイリング」技術の圧倒的リアリティ
皆さんは、アンプシミュレーターに何を求めますか?手軽さ、多様性、それとも…「本物らしさ」でしょうか?
Kemper mkⅡが他のアンプシミュレーターと一線を画す最大の理由は、その独自の「プロファイリング」技術にあります。一般的なアンプシミュレーターが「モデリング」という、理論上のアンプ回路を再現する方式であるのに対し、Kemperは「実際のアンプの音をそのままキャプチャする」という、まさに”音のコピー”なんです。

実機アンプの音をプロファイリングするKemper mkⅡ
私もこれまで数多くの機材を触ってきましたが、このプロファイリング技術がもたらすリアルさは、まさに驚きの一言です。目の前で鳴っているアンプの「その時その場の音質、空気感、ダイナミクス」をデジタルデータとして取り込み、それを忠実に再現できる。これこそが、Kemper mkⅡが「本物のアンプサウンドを持ち運びたい」と願うギタリストにとって、唯一無二の存在である理由なんです。
想像してみてください。あの憧れのビンテージアンプ、手に入れたくてもなかなか難しいですよね。でもKemper mkⅡなら、その「鳴り方」や「箱鳴り」を、まるで実機アンプがそこにあるかのように再現できるんです。
プロファイリング技術のさらなる進化!
Kemper mkⅡでは、このプロファイリング技術がさらに進化しました。
超高精度プロファイリング
10万以上の周波数ポイントを分析することで、アンプ特有の倍音や立ち上がり、ピッキングのニュアンスまで、より忠実に再現可能になりました。まるでアンプと対話しているかのような感覚で、あなたのプレイに繊細に反応してくれます。
Liquid Profiling技術
プロファイルしたアンプのゲインやトーンコントロールの挙動までリアルに再現できるようになりました。これにより、EQやゲインの変化によるサウンドキャラクターの移り変わりを、実機同様に細かくコントロールできるようになったんです。
次世代スピーカー&キャビネット共振キャプチャ技術
キャビネット固有の共鳴や箱鳴り、セッティングごとの違いまでリアルに反映します。レコーディングやライブで「実際の箱の鳴り」を再現したい場面で、その真価を発揮するでしょう。
まさに、アンプそのものの「感触」や「反応」までをもデジタルで再現する、これまでのアンプシミュレーターでは難しかった「本物志向かつ柔軟な音作り」が、Kemper mkⅡで実現できるようになったと言えるでしょう。
エフェクトシステムの大幅拡張!「足元のペダルボード」を一台に統合
ギターの音作りにおいて、エフェクターはもはや欠かせない存在ですよね。Kemper mkⅡは、このエフェクトシステムにおいても、驚くべき進化を遂げています。

多彩なエフェクトを搭載したKemper mkⅡのインターフェース
従来機と比べて、エフェクトシステムが大幅に拡張され、なんと最大20個のエフェクトブロックを直列で同時使用できるようになりました。これにより、私たちが足元に並べていた巨大なペダルボードを、Kemper mkⅡ一台で完全に統合できるようになったんです。
エフェクトシステムの主な進化ポイント
- 新たな専用エフェクトスロットの追加:ノイズゲート、コンプレッサー、ブースター、ワウ、コーラス、ダブルトラッカーなど、用途別に最適化された専用スロットが追加されました。これにより、ペダルボードのような高度なセッティングを本体だけで実現できます。
- 処理能力の向上:多数のエフェクトを同時使用しても、遅延や動作の重さがなく、ライブやレコーディング現場でもストレスなく使える快適な操作性を実現しています。
- プリセット管理や再現性の向上:複雑なエフェクトの組み合わせもプリセットとして保存・呼び出しが可能なので、現場ごとに即座に最適な音を再現できます。
これまでの音作りでは考えられなかったような、複雑で多彩なエフェクトチェーンを一台で完結できるようになったことは、まさに音作りの自由度と柔軟性を飛躍的に向上させてくれました。ロック、ポップス、メタル、アンビエント…あらゆるジャンルに対応できる汎用性も、Kemper mkⅡの大きな魅力です。
既存ユーザー必見!買い替える価値は十分にあるのか?
「もうKemper持ってるんだけど、買い替える意味ある?」
そう思っている既存ユーザーの方もいらっしゃるかもしれませんね。私の答えは、「十分、いやそれ以上の価値があります!」
Kemper 初代 vs mkⅡ 主な進化ポイント
機能・特徴 | Kemper 初代 | Kemper mkⅡ |
---|---|---|
プロファイリング精度 | 高精度 | 超高精度(10万以上の周波数ポイント分析) |
同時使用エフェクト数 | 8ブロック | 最大20ブロック |
キャビネット共振再現 | 基本的な再現 | 次世代キャビネット共振キャプチャ技術 |
ゲイン・EQ挙動 | 基本的な再現 | Liquid Profiling技術による実機同様の挙動 |
処理能力 | 標準 | 大幅に向上 |
買い替えるメリット5選
- サウンドクオリティの大幅な向上:新しいプロファイリング技術とキャビネット共振キャプチャにより、従来機では再現しきれなかった実機アンプの空気感やダイナミクス、細かなニュアンスまで再現できるようになります。よりリアルで高品位なサウンドを手に入れることができるでしょう。
- 音作りの自由度と柔軟性の拡張:先ほども述べた通り、エフェクトシステムの大幅な拡張は、ペダルボードの大幅な簡略化だけでなく、新たな音作りの可能性を無限に広げてくれます。
- 操作性・利便性の進化:新しいハードウェアによる軽量化やインターフェースの改良で、ライブやレコーディング現場での取り回しやすさ、セッティングの迅速さが向上します。これは、ステージで最高のパフォーマンスを発揮するためには非常に重要なポイントです。
- 既存資産の継続利用と新資産の追加:これまでに作成・収集したプロファイルやプリセットを引き続き活用できるだけでなく、新技術によるより高精度なプロファイルも追加可能です。過去の資産を無駄にせず、さらにアップグレードできるのは嬉しいですよね。
- 今後のアップデートやサポートの恩恵:Kemperは長期にわたるファームウェアアップデートで進化を続けてきた実績があります。mkⅡも今後さらなる機能追加が期待できるため、長期的に最新の技術やサービスを享受できます。
このように、Kemper mkⅡへの買い替えは、「現場や制作での音質・利便性・将来性をさらに高めたい」と考える既存ユーザーにとって、具体的なメリットが盛りだくさんなんです。まるで、古い家をリノベーションして、最新の設備と快適さを手に入れるようなものだと考えてみてください。
他のアンプシミュレーターとの比較:Kemper mkⅡの「立ち位置」
さて、アンプシミュレーターの世界には、Kemper以外にも素晴らしい製品がたくさんありますよね。Line6 HelixやFractal Audio、最近ではNeural DSP Quad CortexやIK Multimedia TONEXなども注目されています。
「結局どれがいいの?」
という疑問は当然出てくるかと思います。それぞれの強みを理解し、あなたに最適な一台を見つけるためのヒントをお伝えしましょう。
Line6 Helix
強み
モデリングの多様さと直感的な操作性が魅力です。大型LCDやタッチ操作で、初心者にも非常に扱いやすいでしょう。幅広いジャンルに対応できるクリアでモダンなサウンドが特徴です。
Kemperとの違い
Helixは「モデリング」方式で理論上の回路を再現するのに対し、Kemperは「実際に鳴らしたアンプの音そのもの」をキャプチャする点が根本的に異なります。
こんな人におすすめ
多機能で直感的な操作性を重視し、幅広い音作りを楽しみたい人にはHelixがおすすめです。
Fractal Audio FM9/Axe-Fx III
強み
Cygnusモデリングによる超高精細なアンプ再現と、業界随一のエフェクト・入出力の豊富さが特徴です。ハイエンド志向で、原音重視のサウンドはプロの現場でも定番となっています。
Kemperとの違い
Fractalもモデリング方式ですが、その精度は非常に高く、膨大なパラメータによる細かな音作りが可能です。Kemperは「実機をキャプチャする」というアプローチで、よりアンプそのものの「空気感」を重視します。
こんな人におすすめ
最高峰のモデリング精度、圧倒的な拡張性、そしてプロ現場での信頼性を求めるなら、Fractal Audioが最有力候補となるでしょう。

Neural DSP Quad Cortex
強み
AIニューラルネット技術による高精度キャプチャが特徴で、超小型ながら高性能です。タッチパネル操作でリグ共有も簡単で、モダンなインターフェースが魅力的です。システム全体を統合できる総合的なソリューションを提供します。
Kemperとの違い
Quad Cortexもキャプチャ技術を持っていますが、Kemperはアンプのプロファイリングに特化し、細かなパラメータ調整や長年のユーザー資産が強みです。Quad Cortexはよりモダンなアプローチでシステム全体をカバーします。
こんな人におすすめ
AI技術で手軽にキャプチャしたい、小型さや共有性を重視し、モダンなインターフェースを好む人にはQuad Cortexがおすすめです。
Kemper mkⅡの優位性
改めてKemper mkⅡの優位性をまとめると、以下の3点に集約されます。
- プロファイリング技術の圧倒的リアリティ:「本物のアンプの音を”プロファイリング”という独自技術で極めて忠実にキャプチャし、そのまま再現できる」という点が、他のアンプシミュレーターとは根本的に異なります。
- 膨大なアンプバリエーションと即戦力サウンド:世界中のKemperユーザーが作成・共有するプロファイル(サウンドデータ)を「Rig Exchange」などで無料で入手でき、ビンテージから最新まであらゆるアンプサウンドを即座に使えます。
- 直感的な操作性と柔軟な音作り:実機アンプに近い感覚で音作りができる直感的なノブ操作に加え、最大20ブロックのエフェクト同時使用など、単体で音作りが完結する高品位なエフェクトを多数内蔵しています。
Kemper mkⅡが「弱い」と感じる部分
正直なところ、Kemper mkⅡに「弱い」と感じる部分はほとんどありません。ですが、あえて挙げるなら、「モデリング方式のアンプシミュレーターが持つ、ゼロからの音作りの自由度」という点では、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。Kemperはあくまで「プロファイリング」によって実機アンプの音を再現することに特化しているため、理論上の回路から完全に新しいサウンドを創造するという点では、モデリング方式の製品に一日の長があるかもしれません。
しかし、これは「弱み」というよりも、Kemperの「特性」と捉えるべきでしょう。Kemper mkⅡは「実機アンプのサウンドを限りなく忠実に、しかも柔軟に扱いたい」というギタリストにとって、間違いなく最有力候補となる一台です。
あなたに最適なKemper mkⅡの選び方!
Kemper mkⅡには、用途や予算に応じて選べる5つのモデルがあります。どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるかもしれませんね。それぞれの特徴を理解して、あなたの用途にぴったりの一台を見つけましょう。
Kemper mkⅡ 全モデル価格一覧
モデル名 | 価格(税込) | パワーアンプ | 形状 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
Profiler Player | ¥109,000 | なし | コンパクト | エントリー・練習 |
Profiler Head | ¥195,000 | なし | ヘッド | レコーディング・自宅 |
Profiler Rack | ¥195,000 | なし | ラック | スタジオ・プロ |
Profiler PowerHead | ¥255,000 | あり(600W) | ヘッド | ライブ・スタジオ |
Profiler PowerRack | ¥255,000 | あり(600W) | ラック | プロ・ツアー |

Kemper Profiler Player mkⅡ
特徴
Kemperの技術をコンパクトなサイズに凝縮したエントリーモデル。手軽にKemperサウンドを体験できる最もリーズナブルな選択肢です。
こんな人におすすめ
- Kemperを初めて試してみたい人
- 自宅練習やレコーディングがメイン
- コンパクトで持ち運びやすい機材を求める人
- 予算を抑えつつ高品質なサウンドを手に入れたい人
価格:¥109,000(税込)
※パワーアンプ非搭載

Kemper Profiler Head mkⅡ
特徴
Kemperの原点とも言える、アンプヘッド型のモデル。既存のキャビネットと組み合わせて使用することを前提としています。
こんな人におすすめ
- レコーディングスタジオでの使用がメインのギタリスト
- 自宅でしっかりと音作りをしたい人
- 既存のキャビネットを活用したい人
- クラシックなアンプヘッドスタイルを好む人
価格:¥195,000(税込)
※パワーアンプ非搭載・別途キャビネット必要

Kemper Profiler Rack mkⅡ
特徴
ラックマウント可能なモデル。レコーディングスタジオやプロの現場で、他の機材とラックにまとめてシステムを構築したい場合に最適です。
こんな人におすすめ
- プロのレコーディングエンジニアやギタリスト
- 機材をラックシステムに統合したい人
- 徹底した音作り環境を構築したい人
- スタジオでの固定設置を考えている人
価格:¥195,000(税込)
※パワーアンプ非搭載・ラックマウント対応

Kemper Profiler PowerHead mkⅡ
特徴
600Wのパワーアンプを内蔵したヘッドモデル。キャビネットに直接接続してライブやスタジオで即戦力として活用できます。
こんな人におすすめ
- ライブパフォーマンスでパワフルなサウンドが必要な人
- パワーアンプを別途用意したくない人
- スタジオでもライブでも使える汎用性を求める人
- アンプヘッドスタイルでパワーも欲しい人
価格:¥255,000(税込)
※600Wパワーアンプ内蔵

Kemper Profiler PowerRack mkⅡ
特徴
600Wのパワーアンプを内蔵したラックモデル。プロツアーや大規模なスタジオシステムに最適な最上位モデルです。
こんな人におすすめ
- プロツアーやライブで使用するギタリスト
- 大規模なラックシステムを構築したい人
- 最高のパワーと信頼性を求める人
- プロの現場で長期間使用する予定の人
価格:¥255,000(税込)
※600Wパワーアンプ内蔵・ラックマウント対応
モデル選択ガイド
🎯 用途別おすすめモデル
- 初心者・エントリー: Profiler Player(¥109,000)
- 自宅録音・練習: Profiler Head(¥195,000)
- スタジオワーク: Profiler Rack(¥195,000)
- ライブメイン: Profiler PowerHead(¥255,000)
- プロ・ツアー: Profiler PowerRack(¥255,000)
💰 予算別おすすめ
- 〜15万円: Profiler Player
- 15〜25万円: Profiler Head / Rack
- 25万円〜: Profiler PowerHead / PowerRack
どのモデルも、Kemper mkⅡの革新的なプロファイリング技術とエフェクトシステムを搭載しており、音質面での差はありません。あなたの使用環境、予算、そして将来の展望を考慮して、最適なモデルを選んでみてください。
まとめ:Kemper mkⅡはあなたのギタリスト人生を変える一台!
いかがでしたでしょうか?Kemper mkⅡは、その独自のプロファイリング技術のさらなる進化と、エフェクトシステムの大幅な拡張により、「一台で足元の巨大なペダルボードを完全に統合したかのような自由度」を実現しました。プロ・アマ問わず、多様な音作りや現場の要求に高い次元で応えられるようになった点が最大のメリットです。
実は私も、以前島村楽器さんのセミナーでKemperを紹介させていただいたことがありますが、その時の使い勝手とサウンド面での完成度には本当に驚かされました。現在は、Positive GridのBIASやTONEXなど、様々なアンプシミュレーターを組み合わせてシステムを構築していますが、Kemper mkⅡの進化を目の当たりにし、全面的に乗り換えることも真剣に検討し始めています。
特に、今回のmkⅡで実現された超高精度プロファイリングとエフェクトシステムの拡張は、これまで複数の機材で実現していた音作りを一台で完結できる可能性を秘めています。長年様々なシミュレーターを使ってきた私だからこそ分かる、この技術革新の価値は計り知れません。
Kemper mkⅡは、単なるアンプシミュレーターを超えた、ギタリストの創造性を最大限に引き出してくれる「音楽制作のパートナー」と言えるでしょう。あなたの音楽表現の幅を広げ、新たな音の可能性を発見させてくれる、まさに革新的な一台です。
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