こんにちは。ギターの処方箋TAKAMURA 代表の高村尚平です。

ご報告です。先月末、札幌の月寒(つきさむ)に、新しい教室をオープンしました。藤沢から始まったこの教室も、札幌・仙台・群馬・北九州・博多と少しずつ仲間が増えてきて、そこにまた一つ、灯りがともることになりました。

今日は、その月寒教室を任せることにした、小六陸丸(ころく りくまる)という講師のことを、どうしても先に皆さんに紹介させてください。藤沢に通ってくださっている皆さんにとっては「会ったこともない遠くの先生」かもしれません。それでも紹介したいのは、私がこの人を「ぜひ仲間に」と思った理由が、そのまま私がこの教室で大切にしてきたことと、きれいに重なっているからなんです。

札幌月寒教室講師 小六陸丸(ころく りくまる)

「上手いから」選んだ、わけではないんです

正直にお話しすると、私が小六さんに惹かれたのは、彼のギターの腕前そのものではありませんでした。もちろん、とても上手いギタリストで、YouTubeで演奏も発信しています。

でも、私が面談でいちばん心を動かされたのは、彼の「人柄」のほうでした。話していると、こちらの肩の力がふっと抜けるんです。物腰がやわらかくて、社会に出てからも「なぜか人から相談を持ちかけられる」と本人が言っていて、ああ、これは本物だな、と思いました。

私は、ギターを教える仕事でいちばん大切なのは、実は技術ではなく「この人になら、自分の不安を打ち明けても大丈夫だ」と思ってもらえる空気だと考えています。どんなに上手な人でも、生徒さんが萎縮してしまっては、その人の「好き」に火はつきません。小六さんは、その一番難しいところを、努力ではなく持って生まれたもので備えている人でした。

遠回りしてきた人だからこそ、寄り添える

もう一つ、彼を信頼した理由があります。それは、彼自身が「要領のいいタイプではなかった」と、自分のことを正直に話してくれたことです。

小六さんは、小学6年生でギターを始めて、もう12年になります。でもその道のりは、決して順風満帆ではなかったそうです。中学生の頃に思いきって公開した演奏動画が「下手すぎる」と同学年の間で話題になってしまって、心ない言葉を浴びたこともある。一度はギターから離れてしまった時期さえあったと聞きました。

それでも彼がギターをやめなかったのは、「弾けた」というあの瞬間の喜びを知っていたからだと言います。大学の軽音楽部で初めてバンドを組み、卒業までに200曲以上を弾いて、生まれて初めて「自分が輝いている」と感じられた ― その話をするときの彼の表情を見て、私は自分の中学時代を思い出しました。

ライブで演奏する小六陸丸講師

私自身、ギターに出会うまでは何の取り柄もない子どもでした。一つの「好き」で輝けたことが、自信になって、人生全体を前向きに変えてくれた。それは私が机上の理屈ではなく、自分の人生で証明してきたことです。小六さんは、私とは違う道のりで、同じ景色を見てきた人でした。遠回りした人ほど、初心者の方が「どこでつまずいて、どんな気持ちになるのか」が、手に取るように分かるんです。これは、すいすい上達してしまった人には、なかなか真似のできないことだと思っています。

全員で勝つ、ということ

私はこの教室を、自分だけが、あるいは藤沢だけが良ければいい、という形で広げるつもりはありません。関わってくれる講師も、生徒さんも、ご家族も、みんなで一緒に良くなっていく ― 私が昔から大切にしている「全員で勝つ」という言葉そのものを、形にしていきたいと思っています。

小六さんは今、「プロのギター講師として、日本の挫折率を下げていきたい」と、人生を懸けてこの道に飛び込もうとしている本気のギター講師です。アルバイトの腰掛け感覚の講師が多い中、真っ直ぐ「専業のプロ講師になる」と言っている、業界では本当に珍しい存在です。その熱意に、私も本気で応えたい。藤沢の皆さんにも、どうか温かく彼の門出を見守っていただけたら、とても嬉しいです。

札幌月寒教室について

札幌月寒教室のレッスンルーム

教室は、地下鉄東豊線「月寒中央駅」から徒歩6分の場所(札幌市豊平区月寒西1条4丁目)にあります。お車の方のために、駐車場も1台分ご用意しています。

札幌の方へ

もし札幌・月寒の近くにお住まいで、「ギターを始めてみたいけれど、自分には無理かもしれない」と一歩踏み出せずにいる方がいらっしゃったら、ぜひ一度、小六さんに会いに行ってみてください。彼はきっと、上手いか下手かではなく、あなたの「弾いてみたい」という気持ちのほうを、まっすぐ受け止めてくれる先生です。

札幌月寒教室の公式サイトはこちら
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こうやって仲間が増えるたびに、私は「好きで輝く人を一人でも増やす」という最初の願いに、また少し近づけている気がしています。これからも、一緒にギターを楽しんでいきましょう。

ギターの処方箋TAKAMURA 代表 高村尚平

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