手が小さいからギターが弾けない…は大きな誤解!
あなたの才能を爆発させる3つの基礎練習
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURA、代表の高村尚平です。
「手が小さいから、あのフレーズが弾けないんだ…」
「あのコード、指が届かなくて押さえられない…」
こんな風に、手のサイズが原因で大好きなギターから遠ざかっていませんか?
でも、ご安心ください。あなたがフレーズを弾けなかったり、コードが押さえられなかったりする本当の理由は、手のサイズではありません。今回は、手の小さいあなたにこそ効果的な3つの基礎練習を処方します。この記事を読めば、手の小ささが悩みから「最強の武器」に変わりますよ!
この記事の処方箋(目次)
なぜ「手が小さい=不利」だと思ってしまうのか?
そもそも、なぜ多くの人が「手が小さいと不利だ」と感じてしまうのでしょうか?
その原因は、世の中に出回っている教則本やYouTubeの情報が、いわゆる「標準的な手のサイズ」の人を基準に作られているからです。
これはまるで「フリーサイズの服」のようなもの。誰にでも合うように作られているようで、実は誰の身体にもピッタリ合っていない、ということが起こっているんです。
だから、あなたが悪いわけでも、才能がないわけでも決してありません。ただ、あなたの手のサイズに合った練習法や身体の使い方にまだ出会えていないだけなのです。
そしてここからが重要ですが、実は手の小さいギタリストには、他の人にはない明確な「強み」があります。この強みを生かした練習をしないと、せっかくの才能をドブに捨てることになってしまいます。
今日は、私が10数年間、400名以上の生徒さんを指導する中で確立した、あなたの才能を開花させる3つの処方箋をお渡しします。
処方箋①:最強の「しなやかさ」を作るクロマチック練習
指のしなやかさを作らずに、いきなり曲にチャレンジするのは、練習せずにオリンピックに出場するようなものです。勝てるわけがありませんよね。
特に私たちのように手の小さい人間は、指の長さでコードやフレーズをごまかすことができません。だからこそ、指の「しなやかさ」を作るプロセスが非常に重要になります。
練習のポイント
- 【上り】指を離さない:1→2→3→4とフレットを押さえる際、前に押さえた指は弦から離さないようにしましょう。
- 【下り】指をすべて置いてから離す:4→3→2→1と戻る際は、最初に4本の指をすべてフレットに置いてから、順番に離していきます。
なぜこの方法にこだわるのか?それは、指板の幅を指に「形状記憶」させるためです。これを守らずに練習すると、効果が半減してしまうので、必ずこの方法で実践してください。
手の小ささという強みである「素早い動き」に、この練習で手に入れた「しなやかさ」と「正確性」が加われば、まさに鬼に金棒です!
処方箋②:挫折ポイントを回避!「おしゃれコード」から攻める
多くの人が挫折するFコードやC、Gといったオープンコード。これらも正しく練習すれば必ず押さえられるようになりますが、最初は壁に感じやすいですよね。
そこで、発想を転換しましょう!
無理に指を広げるコードではなく、少ない指で、狭いエリアに指が集中する「おしゃれコード」から練習するのです。実はこの押さえ方、手の小さいギタリストにアドバンテージがあります。
例えば、こんな綺麗な響きのコードです。
- Cadd9(シーアドナインス)
- Dadd4(ディーアドフォース)
- 響きがちょっと違うG
なんと、これらの「おしゃれコード」をいくつか覚えるだけで、優里さんの『ドライフラワー』や、Saucy Dogさんの『晩餐歌』といった名曲が、ほぼ原曲通りの響きで演奏可能になってしまうんです!
まずは「弾けた!」という成功体験を積むことが、モチベーションを維持する上で何よりも大切。一般的な練習の順番は一旦忘れて、楽しくて美味しいところから始めていきましょう!
処方箋③:物理的な幅を克服!「3ノート・パー・ストリングス」
最後に、物理的なフレットの幅を克服し、指板上を自由自在に動くための練習です。それが「3ノート・パー・ストリングス」。
名前の通り、1本の弦で3つの音を弾くスケール練習のことです。例えば、6弦の3フレット(人差し指)、5フレット(中指)、7フレット(小指)を順番に弾いてみてください。

「うわ、届かない!」ってなりますよね?最初はそれでOKです!
この練習の目的は、指を無理に広げることではなく、盤上を素早く正確に移動する「瞬発力」と「正確性」を身につけること。クロマチック練習とは違い、前の指は離してしまって大丈夫です。
あなたの小さい手は、スピードが武器です。力任せではなく、リラックスした状態から「スッ」と目的の場所に指を置くイメージです。
毎日数分続けるだけで、あなたの指は驚くほど賢くなり、目的の場所に瞬時に届くようになります。
まとめ:手の小ささは、あなただけの武器になる!
いかがでしたでしょうか?手の小ささはハンデではなく、正しい練習法を知れば強力な武器になるのです。
高村からのワンポイントアドバイス
今回の練習の要点をまとめます。
- クロマチック練習:指に「しなやかさ」と「正確性」を覚え込ませる。
- おしゃれコード:成功体験を積み、モチベーションを維持する。
- 3ノート・パー・ストリングス:物理的な距離を「瞬発力」で克服する。
この3つの練習を続けるうちに、あなたは自分の手が驚くほど進化していることに気づくはずです。そして、あれほど悩んでいた手の小ささが、むしろ誇らしく思えるようになっているでしょう。
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この記事は2025年9月17日現在の情報に基づいて作成されています。
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