
ギター上達の「なぜ?」を解き明かす!
あなたの練習が劇的に変わる科学のヒント
〜脳と心理の力でギター練習を最大効率化する方法〜
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURA代表の高村尚平です。
いつもギターの練習、楽しんでいますか?
「もっと指がスラスラ動けばいいのに…」
「あのフレーズ、どうしても弾けるようにならない…」
「毎日練習してるのに、まったくうまくならない…」
ギターが好きな皆さんなら、一度はこんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか?自分の指が思うように動いてくれない…。そんなもどかしさに悩まされること、ありますよね。
私もそういう時期がかなり長く続いたので、気持ちは誰よりもよく分かります。
でも、ご安心ください。それは決して「才能がないから」ではありません。
実は、ギター上達にはちょっとした”コツ”があるんです。
そしてそのコツは、皆さんがすでに持っている「脳」や「心」そして「体」の力をうまく引き出すことと深く関係しています。
✅この記事で分かること
- なぜ「たくさん練習してるのにうまくならない人」がいるのか
- あなたの脳がギター上達の「スーパーコンピューター」になる仕組み
- 科学的に証明された効率的な練習法
- 今日からできる!上達を加速させる具体的テクニック
専門用語はできるだけ使わず、出来るだけやさしくお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
第1章:あなたの脳は、ギター上達の「スーパーコンピューター」!
自転車に乗れるようになったときのこと、覚えていますか?
最初はふらふらして、転んで、「もう無理!」と感じたかもしれません。でも何度も挑戦しているうちに、体がバランスを覚え、気づけばスイスイ乗れるようになっていたはず。
ギターも、実は同じようなプロセスで上達するのです。

1. 脳の中で起きている”道路工事”
私たちの脳の中には、情報を伝えるための「神経回路(ネットワーク)」が張り巡らされています。
たとえば「この弦を押さえて、この指で弾こう!」と意識すると、その指令は電気信号となって神経の道を通り、指先へと伝わります。
ところが、ギターを始めたばかりの頃は、こうした神経の道がまだ”ガタガタの未舗装道路”のような状態。
だから、信号もゆっくりしか伝わらず、指がスムーズに動かないのです。
でも、同じ動きを何度も繰り返すことで、この道は次第に「高速道路」のように整備され、太くなり、情報が一気に流れるようになります。
この道づくりこそが、「練習の積み重ね」なんです。
続ければ続けるほど、あなたの脳はギター演奏に特化したスーパーコンピューターへと進化していきます!
2. 脳の賢いしくみ「チャンク化」とは?
長いギターフレーズや複雑な運指を、1音ずつバラバラに覚えようとすると、脳はすぐにオーバーヒートしてしまいます。
でも、脳は情報を「意味のあるかたまり=チャンク」として覚えるのが得意です。
具体的な方法:
- 難しいフレーズを「小さなメロディのかたまり」に分けて練習する
- 1つずつ確実に覚えてから、それらをつなげて弾いてみる
- 脳は、それぞれのチャンクを「1セット」として記憶する
すると、まるでショートカットキーのように、スッと指が動くようになります。
3. 眠っている間も練習している!?
「えっ、寝てるだけで上達するの?」
そう思った方もいるかもしれません。…でも、実はその通りなんです!
ある研究によると、音楽の上達には「正しいフィードバック」「脳内の記憶の定着」「自己効力感(自分にもできるという感覚)」などが大きく影響していることがわかっています。
日中に練習したことは、眠っている間に脳がしっかり”復習”してくれます。
とくに「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の両方が、記憶の定着にとても重要だと言われています。
だからこそ、練習した日は夜更かしせずに、しっかり眠ることが大切。
睡眠も、れっきとした「上達のための練習」のひとつなのです。
第2章:科学的に正しい!ギター上達を加速させる実践法
ギターの練習をしていると、「もう無理!」「自分には向いてないのかも…」と感じる瞬間、ありますよね。
でも、あきらめそうなときこそ、あなたの「心」の力が何よりも大きな支えになります。

❌やってはいけない練習例:
- 同じ曲を何度も「惰性で」弾き続ける
- できないところをごまかして通し練習
- ミスしてもそのまま流す
- 他人と比較して落ち込む
これらに共通するのは、「脳が変化(成長)しない」練習になってしまっているという点です。

✅1. ゆっくり始めることが、最短ルート
難しいフレーズをいきなり速いテンポで練習しても、うまくいかないものです。
むしろ、「超スロー」で始めたほうが、正しいフォーム・正確な音・脳の理解、すべてがスムーズになります。
完璧な形でゆっくり弾けるようになったら、少しずつテンポを上げていきましょう。
この繰り返しが、最終的には「無理!」と思っていたスピードでも、ラクに弾けるようにしてくれるんです。
✅2. 「できた!」を積み重ねることが、最強の武器になる
心理学では「自己効力感(self-efficacy)」という言葉があります。これは、「自分ならできる!」という自信のことです。
ギターの練習においても、この自信は驚くほど大きな力になります。
まずは少し頑張ればできるレベルのフレーズからスタートして、「やった!弾けた!」という成功体験をどんどん積み重ねていきましょう!
✅3. ミスを「分解」して分析する
「なんとなく間違えた」のではなく、
- 指が届かなかった?
- タイミングがズレた?
- 覚え方があいまいだった?
など、原因を具体的に分析することで、脳が「必要な修正」を覚えやすくなります。
✅4. 「フロー状態」で、時間を忘れるほど夢中に!
何かに没頭して、気づけば何時間も経っていた…。そんな経験はありませんか?
この集中状態を「フロー」といいます。
ギター練習でもフローに入ると、吸収力が一気に上がり、圧倒的な成長スピードを体感できます。
フローに入るためのコツは、「ちょっとだけ背伸びしたら届く」くらいのフレーズに挑戦すること。
簡単すぎても、難しすぎてもフローには入りづらいのです。
✅5. 「見える化」と「集中時間」を意識する
練習記録をつけたり、自分の演奏を録音・撮影しておくと、後で「こんなにうまくなったんだ」と実感できます。
これは脳にとってポジティブな刺激となり、やる気ホルモン「ドーパミン」の分泌を促します。
また、長時間ダラダラ弾くより、15〜25分間集中して練習する方が、脳の記憶定着には効果的です。
ポモドーロ・テクニック(25分集中→5分休憩)などを取り入れるのもオススメです。
最後に:あなたの「脳」と「心」と「体」は、最高の味方!

ギターが上手くなるには、才能や根性よりも、「ちょっとした工夫」と「正しい理解」が何より大切です。
- あなたの脳は、毎日の練習でどんどん成長します。
- あなたの心は、小さな成功を重ねるたびに、どんどん強く、前向きになります。
- あなたの体も、繰り返しの中で着実に変化し、動きやすくなっていきます。
どうか焦らず、今日できる一歩を大切にしてください。
そして、何より「ギターって楽しい!」という気持ちを、いつまでも忘れずにいてください!
🎁もっと深く知りたいあなたへ
高村尚平が主宰する「ギターの処方箋TAKAMURA」では、
こうした脳と心理に基づいた効率的な練習法をレッスンに取り入れ、初心者でも確実に上達できるサポートをしています。
全国どこからでも受講可能です!
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