ギターのコードチェンジが【劇的にスムーズになる】たった2つのコツ|ギター講師が徹底解説
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURA、代表の高村尚平です。

ギターを始めたばかりのあなたが、今まさに直面しているであろう大きな、大きな壁。それは…「コードチェンジ」ではないでしょうか?
一つひとつのコードを覚えるだけでも大変なのに、曲に合わせてスムーズに指を動かすなんて、まるで神業のように感じますよね。「また指がもつれた…」「音がブチブチ途切れる…」そんな毎日が続くと、だんだんギターに触るのが億劫になってしまうものです。
「もしかして、自分にはギターの才能がないのかも…」
もしあなたが今、そんな風に自信を失いかけているとしたら、ハッキリと伝えさせてください。それは、全くの間違いです!
実は、コードチェンジがうまくいかないのは、才能や練習量の問題ではありません。ほとんどの場合、ほんのちょっとした“コツ”を知らないだけなんです。本当に、もったいない。このコツを知らないだけで、多くの人がギターの楽しさを知る前に挫折してしまう現実を、私はこれまで何度も見てきました。
この記事では、私がこれまで400人以上の生徒さんを指導してきた中で確立した、誰でもコードチェンジが劇的にスムーズになる「2つのコツ」をお伝えします。この記事を読み終える頃には、なぜ今までうまくいかなかったのかが腑に落ち、あなたの練習は今日から…というよりも、この瞬間から変わるはずです。それでは、一緒に「コードチェンジの壁」を乗り越えましょう!
📋 目次
1. まずは動画で動きをチェック!
この記事でお伝えするコツは、実際の動きを見ていただくのが一番分かりやすいかもしれません。まずは、今回の内容の元になっているこちらの解説動画をご覧ください。文章と合わせて見ることで、理解が何倍にも深まりますよ!
2. 多くの人が陥るコードチェンジの「もったいない」ワナ
さて、本題のコツに入る前に、まずは「なぜコードチェンジが間に合わないのか?」その根本原因を考えてみましょう。
Cコードを押さえて、次にGコードに切り替える…その瞬間、あなたの左手はどうなっていますか? おそらく、ほとんどの方が、Cコードを押さえていた指を、一度全部パッと指板から離してしまっているのではないでしょうか?

そして、完全に「無」の状態から、改めてGコードの形を「イチから」作り直そうとしている。これが、実は最大の「もったいない」ワナなんです。
例えば、あなたがカレーを作っているとします。タマネギをじっくり飴色になるまで炒めたのに、次のニンジンを入れる直前に、そのタマネギを一度フライパンから全部お皿に出してしまう…なんてことは、まずしませんよね(笑)。ギターのコードチェンジもこれと全く同じです。せっかく作った形の一部を活かせるのに、それを全部リセットしてしまうのは、あまりにも非効率的。間に合わなくて当然、と言えるかもしれません。
ではどうすればいいのか?その答えが、これからお話しする2つのコツなんです。
【コツ1】左手の魔法!「共通点」を見つけて“省エネ”チェンジ
コードチェンジを劇的に変える1つ目のコツ、それは…コードとコードの「共通点」を見つけることです。これに気づくだけで、あなたの指の動きは最小限になり、驚くほどスムーズになります。
実例①:C → G(薬指と中指の「フォーム」を活かす!)
初心者が最初につまずきやすい、CからGへのチェンジを見てみましょう。一見すると、全く違う形に見えますよね。でも、よーく指の配置を見てください。

気づきましたか? Cコードの「薬指と中指」。この2本の指が作る「斜めの形」が、Gコードの「薬指と中指」の形と、実はほとんど同じなんです!
そう、パッと手を離す必要なんて全くありません。やるべきことは、薬指と中指の形をキープしたまま、ふっと浮かせて1本太い弦側(6弦と5弦)にスライドさせるだけ。そのあとで、小指を1弦にポンと追加してあげれば、もうGコードの完成です。
高村からのワンポイント!
「全部の指を一度に動かそう」と考えるのではなく、「動かさない指、形が同じ指」を探すクセをつけましょう。これが省エネ・コードチェンジの第一歩です。「間違い探し」ならぬ「共通点探し」、ゲーム感覚でやってみてください!
実例②:C → Aマイナー(指1本だけ!「軸」を見つける)
では、CからAマイナーへのチェンジはどうでしょう? これは、先ほどのGよりもさらに分かりやすい共通点がありますよ。

見てください! 中指(4弦2フレット)と人差し指(2弦1フレット)の位置は、全く同じですよね。これが、このコードチェンジにおける「軸」となる指です。
ということは…? そうです。この2本は指板に置いたまま、Cで5弦3フレットを押さえていた薬指を、すっと3弦2フレットに移動させるだけ。たったこれだけで、CからAマイナーへのチェンジは完了です。パッと離していたのが、どれだけもったいなかったか、お分かりいただけると思います。
このように、多くのコード進行には、必ずと言っていいほど「共通点」が隠されています。それを探し出し、指の移動を最小限に抑える。これが、スムーズなコードチェンジの最大の秘訣なんです。
【コツ2】右手の裏ワザ!「時間稼ぎ」のピッキングで焦りを解消
「なるほど、左手の動きは分かった! …でも、やっぱり間に合わない!」
そうですよね。頭で理屈が分かっても、すぐには指が動かない。ギター用の筋肉がまだ育っていない最初のうちは、物理的に間に合わないのは、むしろ当たり前のことなんです。ここで焦る必要は全くありません。
そんなあなたに贈る2つ目のコツが、右手のピッキングを使った「時間稼ぎ」の裏ワザです。
8ビートの最後の1音を「魔法の時間」に変える
おそらく皆さんが最初に練習するであろう、最も基本的なリズム「8ビートストローク」。タンタタータタタという、あのリズムです。

このリズムの、小節が切り替わる直前、つまり最後の8回目のピッキング(アップピッキング)の瞬間に注目してください。このタイミングで、思い切って左手を離し、開放弦(どこも押さえていない状態の弦)を鳴らしてしまうんです。
「え、そんなことしていいの!?」と思うかもしれません。いいんです!
曲の流れの中では、この一瞬の開放弦の音はほとんど気になりません。むしろ、このコンマ数秒の「時間」が生まれることで、あなたは焦らずに、次のコードフォームへと左手を移動させることができるようになります。この一瞬が、あなたを焦りから解放してくれる「余裕になるんです。
慣れてくれば、もちろんこの時間稼ぎをしなくてもギリギリでチェンジできるようになります。でも、それはもっと先の話。最初のうちは、「完璧に音を鳴らし続けること」よりも、「リズムを止めずに演奏し続けること」の方が、何倍も大切です。気楽に、この裏ワザを使ってみてください。
まとめ|コードチェンジの壁は「知識」で必ず越えられる
いかがでしたでしょうか? 今回お伝えした2つのコツを、最後にもう一度おさらいしましょう。
- 【左手のコツ】コードの「共通点」を探す!
指を全部離さず、「動かさない指」や「同じ形のまま動かせる指」を見つけて、移動を最小限に抑える(省エネチェンジ)。 - 【右手のコツ】最後のピッキングで「時間稼ぎ」!
小節の最後のアップピッキングで左手を離し、開放弦を鳴らす。その間に次のコードへ移動する時間を作る。
コードチェンジは、決して気合や根性だけで乗り越えるものではありません。今回のような正しい「知識」を持って、少し「意識」を変えて練習するだけで、誰でも必ず、驚くほどスムーズにできるようになります。
「才能がない」なんて、もう絶対に思わないでください。あなたは今、壁を乗り越えるための正しい地図を手に入れたのですから。この2つのコツを武器に、ぜひ今日の練習から試してみてください。昨日までとは全く違う、ギターを弾く楽しさを実感できるはずです。
あなたのギターライフが、今日よりもさらに豊かで楽しいものになることを、心から願っています!
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よくある質問(Q&A)
- Q1. 他のコード(Fコードなど)でも共通点はありますか?
- A. はい、もちろんです! 例えば、CコードからFコード(バレーコードのF)へ移る時。Cの薬指(5弦3フレット)とFの薬指(5弦3フレット)は同じ位置ですよね。これを軸に考えることができます。また、GコードからEmコードなども、人差し指と中指の形が似ていたりと、探せばたくさんの「共通点」が見つかります。ぜひ、あなたの練習している曲に出てくるコード進行で「共通点探し」をしてみてください。新しい発見がきっとありますよ。
- Q2. 指が痛くてうまく押さえられません。
- A. これはギター初心者の誰もが通る道なので、安心してください。指先の皮がまだ柔らかいため、弦の圧迫で痛みを感じるのは自然なことです。無理のない範囲で毎日5分でも10分でもギターに触れることで、徐々に指先に「ギターだこ」ができてきて、痛みは和らいでいきます。また、ギターの弦高(弦と指板の隙間)が高すぎると余計な力が必要になり、痛みが増すこともあります。一度、楽器店などで調整してもらうのも良い方法ですよ。
- Q3. どのくらいの期間練習すればできるようになりますか?
- A. これは非常によく聞かれる質問ですが、個人差があるので「〇ヶ月です!」と断言するのは難しいのが正直なところです。ただ、今回ご紹介した2つのコツを意識して練習すれば、多くの方が1〜2週間で「あ、前よりスムーズになったかも!」という感覚を掴み始め、1ヶ月も続ければ、目に見えて上達を実感できるはずです。大切なのは時間よりも「練習の質」。やみくもに繰り返すのではなく、頭を使って効率的に練習することが、上達への一番の近道です。
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