【手が小さいギタリスト必見】アルペジオが弾けない…その悩み、たった1つの練習で解決します
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURA、代表の高村尚平です。
「アルペジオの練習法って、情報が多すぎて何から手をつければいいか分からない…」
「手が小さいから、そもそもコードチェンジが間に合わなくて心が折れそう…」
こんな風に、アルペジオの上達を前に途方に暮れていませんか?
でも、ご安心ください。特に手の小さいあなたが、あれもこれもと試す必要は全くありません。やるべきことは、たった1つだけです。
この記事では、あなたのアルペジオ演奏を劇的に変える、そのたった1つの練習法を処方します。遠回りは今日で終わりにして、確かな自信を手に入れましょう!
まず捨てるべき「間違った常識」とは?
いくら練習してもアルペジオが綺麗に弾けない…。その原因は、あなたの努力不足でも才能がないからでもありません。ほとんどの場合、たった一つの「間違った常識」に縛られているだけなのです。
その常識とは、「完成形のコードを1発で押さえようとすること」です。
教則本やYouTube動画では、当たり前のようにコードフォームが示され、「次はこの形にチェンジ!」と解説されますよね。それを見ると、「一瞬でこの形にしないといけないんだ」と思い込んでしまうのも無理はありません。
しかし、特にギターを始めたばかりの段階では、指の筋肉やしなやかさが育っていません。そんな中で、ストレッチが必要なコードフォームに一瞬で切り替えるのは、物理的に不可能なんです。周りの上手な人と比べて「自分だけできない」と落ち込む必要は全くありません。あなただけじゃなく、みんな最初はできないのです。
処方箋:アルペジオは「鳴らす音だけ」押さえれば良い
では、どうすればいいのか?私からあなたに提案したい、アルペジオ攻略の秘訣。それが、「鳴らす音だけ、その都度ひとつずつ押さえていく」という方法です。
考えてみてください。アルペジオは、和音を構成する音を一本ずつ順番に弾いていく奏法です。つまり、聴いている側からすれば、その瞬間に正しい音が鳴ってさえいればいいわけです。まだ弾かない音まで、あらかじめ全部押さえておく必要は全くありません。
具体的な練習方法
例えばCコードのアルペジオを弾く時。一般的な教則本なら「まずCの形を全部押さえてから弾き始めましょう」となります。
そうではなく、
- 5弦3フレットの「ド」を薬指で押さえて、弾く。
- 4弦2フレットの「ミ」を中指で押さえて、弾く。
- 3弦は開放弦の「ソ」なので、そのまま弾く。
- 2弦1フレットの「ド」を人差し指で押さえて、弾く。
このように、これから弾く弦の音だけを、順番に押さえていくのです。すべてを同時に押さえようとして指を痛めたり、焦って音が出なかったりするくらいなら、この方法が圧倒的に確実で、しかも理にかなっています。
高村からのワンポイントアドバイス
この練習法には、他にも素晴らしいメリットがあります。
- 音がクリアになる:無理なストレッチをしないため、余計な力が入らず、音がビビったり音程がずれたりしません。
- 手の負担が激減する:急なストレッチがなくなるので、手を痛めるリスクが大幅に減ります。
上達を加速させる最強のルール
この「ひとつずつ押さえる」練習を、さらに効果的にするための最強のルールがあります。それは、「脳が余裕で処理できるくらい、超スローなテンポで練習する」ことです。
ここで登場するのが、メトロノームです。スマートフォンのアプリで構いません。
まずはテンポをBPM=60、いや、50くらいに設定しましょう。カチ、カチ、という音の間に、次にどの指をどこに置くべきか、頭で完全に理解し、ゆっくり、確実に移動させる。これを繰り返すのです。
焦って速く弾こうとすると、間違った動きが癖になってしまいます。ゆっくり正確にできないことは、絶対に速くはできません。地味に聞こえるかもしれませんが、これが上達への一番の近道です。
まとめ:やるべきことは、驚くほどシンプル
いかがでしたでしょうか?今日、私が一番伝えたかったことは、アルペジオ上達のためにやるべきことは、実はそんなに多くないということです。
特に手の小さいあなたがやるべきことは、たった1つ。
「鳴らす音だけその都度押さえる。そして、それを超スローテンポで練習する」
たったこれだけです。もう、あれこれ試して情報に溺れるのはやめにしましょう。この練習法が、あなたの最強の武器になることを願っています。
ギターの処方箋からのお知らせ
ギターの処方箋TAKAMURAでは、こうした「なぜできないのか?」という根本原因を一人ひとり分析し、最適な練習法を処方することで、あなたの「弾けた!」を全力でサポートしています。
もし本気でギターの悩みを解消し、もっと演奏を楽しみたいと思われたら、ぜひ体験レッスンに遊びに来てください。全国の教室のほか、ご自宅から受講できるオンラインレッスンもご用意しています。
コメント