ギターアンプのツマミを完全解説!初心者でも分かるSTANDBY・PRESENCE・RESONANCEの使い方ガイド

ギターアンプの謎のツマミを完全解説!初心者でも分かる使い方ガイド
ギターアンプ初心者向け

ギターアンプの謎のツマミを
完全解説!

スタジオで見つけた「謎のツマミ」の正体とは?STANDBY、PRESENCE、RESONANCEの使い方を、ギター初心者でも分かりやすく解説します。

👤 ギターの処方箋TAKAMURA 📅 2025年5月26日 ⏱️ 読了時間: 15分

はじめに:スタジオで見つけた「謎のツマミ」の正体とは?

音楽スタジオに入ると、そこには家の練習用アンプとは全然違う、大きくてカッコいいアンプが置いてありますよね。でも、よく見てみると「あれ?このツマミ、家のアンプにはないなあ…」と思ったことはありませんか?

実は、多くのギタリストが最初に戸惑うのがこの「謎のツマミ」たちなんです。今回は、そんな謎を一緒に解き明かしていきましょう!

練習用アンプと本格アンプの違いって何?

練習用アンプ(小型アンプ)

Fender小型練習用アンプ
  • サイズ:手で持てるくらい小さい
  • 価格:数千円~5万円くらい
  • 音量:家でも使える程度
  • ツマミ:シンプルで分かりやすい

本格アンプ(大型アンプ)

Marshall大型アンプ
  • サイズ:人の背丈くらい大きい
  • 価格:10万円~100万円以上
  • 音量:ライブハウスでも使える大音量
  • ツマミ:たくさんあって複雑

初心者が迷う「3つの謎のツマミ」

今回は、特に多くの人が「これって何?」と思う3つのツマミについて、ギター初心者でも分かるように説明していきます。

1
STANDBYスイッチ
スタンバイスイッチ
2
PRESENCE
プレゼンス
3
RESONANCE
レゾナンス

【第1章】STANDBYスイッチ:アンプの「ウォーミングアップ」担当

STANDBYスイッチって何?

STANDBYスイッチは、英語で「待機」という意味です。つまり、「ちょっと待っててね」のスイッチなんです。

なぜSTANDBYスイッチが必要なの?

本格的なアンプの多くには、「真空管(しんくうかん)」という特別な部品が入っています。この真空管は、昔のテレビやラジオにも使われていた、とても歴史のある部品なんです。

真空管の特徴

  • 🌡️ 温度が大切:冷たいときは全然働かない
  • 🔥 温まると本気:熱くなると素晴らしい音を出す
  • ⚠️ デリケート:急に電気を流すと壊れちゃう

STANDBYスイッチの使い方

真空管アンプを使うときは、必ずこの順番を守ってください:

POWERスイッチをON

まず、アンプの電源を入れます。このとき、真空管がゆっくりと温まり始めます。

3~5分待つ

真空管が十分に温まるまで、ちょっと待ちます。この間、アンプは「準備中」の状態です。

STANDBYスイッチをON

真空管が温まったら、いよいよSTANDBYスイッチを押します。これで音が出るようになります!

⚠️ なぜこの順番が大切なの?

もし真空管が冷たいうちに電気を流してしまうと、アンプが壊れてしまう可能性があります。高級なアンプの修理は、とても高額になることが多いので、この順番はとても大切なんです。

【第2章】PRESENCE:音の「キラキラ感」をコントロール

PRESENCEって何の意味?

PRESENCEは英語で「存在感」という意味です。音楽の世界では、「音のキラキラ感」や「音の前に出てくる感じ」をコントロールするツマミのことを言います。

普通のEQ(イコライザー)

Treble(トレブル):高い音全体
Middle(ミドル):中くらいの音
Bass(ベース):低い音全体

PRESENCE

超高域:Trebleよりもさらに高い音
最終調整:EQで基本を作った後の「仕上げ」
存在感:音が前に出てくる感じ

こんなときにPRESENCEが活躍!

🎵
音が埋もれるとき
バンドの中で自分の音が聞こえないとき
🎤
録音のとき
マイクで録音するときに音をクリアにしたいとき
🎪
ライブのとき
大きな会場で音を前に出したいとき

【第3章】RESONANCE:低音の「迫力」を調整

RESONANCEって何?

RESONANCEは「共鳴(きょうめい)」という意味です。簡単に言うと、低音の「ズンズン感」や「迫力」をコントロールするツマミです。

PRESENCEとRESONANCEの関係

⬆️
PRESENCE
高い音の最終調整
⬇️
RESONANCE
低い音の最終調整

この2つは、音作りの「仕上げ」を担当する、とても大切なツマミなんです。

上げるとどうなる?

  • 低音が太くなる
  • 迫力が増す
  • ドラムのキックドラムと合わせやすくなる

下げるとどうなる?

  • 低音がタイトになる
  • すっきりした音になる
  • 他の楽器と混ざりやすくなる
体験型学習

🎸 インタラクティブ・アンプシミュレーター

実際にPresenceとResonanceを調整して、音の変化を体験してみましょう!

🎛️ ギターアンプ・シミュレーター

30%
50%
バランスの良い音
50%
自然な低音
音波を可視化中…

🎯 使い方のコツ

  • • まず「再生」ボタンを押して音を出してみましょう
  • • Presenceを上げると高音がキラキラします
  • • Resonanceを上げると低音に迫力が出ます
  • • 極端に上げすぎると音が不自然になるので注意!
  • ※環境によっては再生されない可能性があります

💡 Presenceのポイント

  • • 0-30%: 音がこもり気味になる
  • • 40-60%: 自然でバランスの良い音
  • • 70-100%: キラキラした明るい音
  • • バンドで埋もれるときは少し上げてみよう

💡 Resonanceのポイント

  • • 0-30%: タイトで締まった低音
  • • 40-60%: 自然で聞きやすい低音
  • • 70-100%: 迫力のある太い低音
  • • ドラムと合わせるときは調整が重要

【実践編】スタジオでの音作り手順

アンプの電源を入れる

  • POWERスイッチをON
  • 3~5分待つ(真空管が温まるまで)
  • STANDBYスイッチをON

基本的なEQを調整

  • Bass(低音):ドラムに合わせて調整
  • Middle(中音):音の芯を作る
  • Treble(高音):音の明るさを調整

最終調整

  • PRESENCE:音のキラキラ感を調整
  • RESONANCE:低音の迫力を調整

バンド全体で音を確認

  • 他の楽器と音がぶつからないかチェック
  • 必要に応じて微調整

【音作りのコツ】楽曲ジャンル別セッティング

🎸 ロック・ポップス

  • Bass:程よく(12時くらい)
  • Middle:しっかり(1~2時くらい)
  • Treble:明るく(1時くらい)
  • PRESENCE:少し上げる
  • RESONANCE:ほどほどに

🤘 ヘビーメタル

  • Bass:しっかり(1~2時くらい)
  • Middle:控えめ(10~11時くらい)
  • Treble:シャープに(1~2時くらい)
  • PRESENCE:積極的に使う
  • RESONANCE:迫力重視で上げる

🎵 ブルース・ジャズ

  • Bass:控えめ(10~11時くらい)
  • Middle:温かく(12~1時くらい)
  • Treble:自然に(11~12時くらい)
  • PRESENCE:あまり使わない
  • RESONANCE:自然な響きで

【よくある失敗】初心者が陥りがちな落とし穴

❌ 失敗例1:STANDBYの順番を間違える

間違い:いきなりSTANDBYを押す

正解:POWERを入れて待ってからSTANDBY

❌ 失敗例2:PRESENCEを上げすぎる

症状:音がキンキンして耳が痛い

対策:少しずつ調整して、自然な音を心がける

❌ 失敗例3:RESONANCEで低音を上げすぎる

症状:音がもこもこして聞き取りにくい

対策:バンド全体のバランスを考えて調整

まとめ:アンプマスターへの第一歩

今回は、初心者の方が迷いがちな3つのツマミについて詳しく説明しました。

重要なポイントのおさらい

  • STANDBY:真空管を守る大切なスイッチ
  • PRESENCE:音のキラキラ感をコントロール
  • RESONANCE:低音の迫力を調整

これからの音作りに向けて

  • 焦らず少しずつ:いきなり完璧を求めず、少しずつ覚えていきましょう
  • 耳を鍛える:たくさん聞いて、良い音を覚えましょう
  • 実践が大切:スタジオで実際に触って覚えましょう

アンプの音作りは、料理と同じで「レシピ」はあっても、最終的には自分の感覚が大切です。今回説明した基本を覚えたら、あとはたくさん試して、自分だけの「音のレシピ」を見つけてくださいね!

次回スタジオに入ったときは、ぜひ今日覚えた3つのツマミを触ってみてください。きっと、いつもとは違う素晴らしい音に出会えるはずです!

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目次
  1. 📋 この記事の内容
  2. はじめに:スタジオで見つけた「謎のツマミ」の正体とは?
  3. 練習用アンプと本格アンプの違いって何?
    1. 練習用アンプ(小型アンプ)
    2. 本格アンプ(大型アンプ)
    3. 初心者が迷う「3つの謎のツマミ」
  4. 【第1章】STANDBYスイッチ:アンプの「ウォーミングアップ」担当
    1. STANDBYスイッチって何?
    2. なぜSTANDBYスイッチが必要なの?
    3. STANDBYスイッチの使い方
    4. ⚠️ なぜこの順番が大切なの?
  5. 【第2章】PRESENCE:音の「キラキラ感」をコントロール
    1. PRESENCEって何の意味?
    2. 普通のEQ(イコライザー)
    3. PRESENCE
    4. こんなときにPRESENCEが活躍!
  6. 【第3章】RESONANCE:低音の「迫力」を調整
    1. RESONANCEって何?
    2. PRESENCEとRESONANCEの関係
    3. 上げるとどうなる?
    4. 下げるとどうなる?
  7. 🎸 インタラクティブ・アンプシミュレーター
    1. 🎛️ ギターアンプ・シミュレーター
    2. 🎯 使い方のコツ
    3. 💡 Presenceのポイント
    4. 💡 Resonanceのポイント
  8. 【実践編】スタジオでの音作り手順
  9. 【音作りのコツ】楽曲ジャンル別セッティング
    1. 🎸 ロック・ポップス
    2. 🤘 ヘビーメタル
    3. 🎵 ブルース・ジャズ
  10. 【よくある失敗】初心者が陥りがちな落とし穴
    1. ❌ 失敗例1:STANDBYの順番を間違える
    2. ❌ 失敗例2:PRESENCEを上げすぎる
    3. ❌ 失敗例3:RESONANCEで低音を上げすぎる
  11. まとめ:アンプマスターへの第一歩
    1. 重要なポイントのおさらい
    2. これからの音作りに向けて