正直に告白しますと、私自身はギタリストとして「大きな挫折」は経験していません。しかしギターを手にしてすぐ、たった数週間で「もう辞めよう」と、挫折一歩手前まで追い込まれた経験があります。
購入したばかりのピカピカのギターと教則本を前に、これから始まるキラキラしたギターライフに胸をときめかせていた当時の私。
ところが教則本を開くと最初から「?」の連続。見よう見まねで音を鳴らしても、イメージしたカッコいいサウンドとは到底かけ離れた、情けない音しか出ません。
自分の練習が正しいのかも分からず、そんな日々が1ヶ月ほど続き、「自分には才能がない」とギターを放り出す寸前まで行っていました。
そんなある日、家族の勧めで訪れたギター教室で、一人の素晴らしい先生に出会えたことが、私のギター人生のすべてを変えました。
先生はただ弾く楽しさに夢中になる中で、ごく自然に「弾ける自分」へと導いてくれた。気づいたら、当たり前のように弾けるようになっていたのです。
あの日あの教室のドアを叩かなければ、私のギター人生は1ヶ月で終わっていたと断言できます。
やがて音楽で食べていけるようになり、全国の楽器店でセミナー講師をしていた頃、衝撃的な事実に直面します。熱心にセミナーへ通う努力家の方々の中に、「ギター教室に通っているのに全く上達しない」と悩む人が驚くほど多くいたのです。
話を聞くと、その原因には明確な共通点がありました。