【初心者必見】アコギの選び方完全ガイド|40年の経験で語る魅力と後悔しない一本の見つけ方

【初心者必見】アコギの選び方完全ガイド|40年の経験で語る魅力と後悔しない一本の見つけ方

こんにちは!
ギターの処方箋TAKAMURA仙台利府教室で講師をしています、大槻一美です。
「アコースティックギターを始めてみたいけど、何から選べばいいんだろう…」
「種類がたくさんあって、自分に合う一本がどれだか分からない…」
新しいことを始めるときのワクワクした気持ちと同時に、そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実はその「最初の一本」との出会いが、あなたのギター人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。
私自身、40年以上ギターを弾いてきましたが、素晴らしい楽器との出会いが、どれだけ練習を楽しく、そして上達を早めてくれたか分かりません。
この記事では、そんなあなたの「運命の一本」を見つけるお手伝いができればと思い、アコースティックギター(アコギ)の魅力から、具体的な選び方まで、私の経験を交えながら徹底的に解説していきます!
目次
1. 心に響く、アコースティックギターの尽きない魅力
まずは、アコギがなぜこんなにも多くの人々を魅了し続けるのか、その秘密に迫ってみましょう。
暮らしに溶け込む「生音」の癒し
アコギ最大の魅力は、やはりアンプを通さない「生音」の美しさではないでしょうか。丁寧に作られた木製のボディが弦の振動を増幅させ、そのサウンドホールから温かく、豊かな音が響き渡ります。
静かな部屋で一人、好きな曲を爪弾く時間。キャンプファイヤーを囲んで、仲間と歌うひととき。アコギの音色はどんな場面にも優しく寄り添い、心を癒してくれる不思議な力を持っています。
歌声を彩る「伴奏」の魅力
美しい和音(コード)を奏でれば、アコギは最高の伴奏楽器になります。ボーカルや他のメロディー楽器を優しく支え、曲の世界観をぐっと深めてくれるのです。あなたの歌声が、アコギの伴奏によって何倍にも魅力的に輝き始めますよ。
主役になれる「ソロ」の輝き
もちろん、伴奏だけではありません。メロディーを一本の線として奏でる「ギターソロ」では、アコギならではの繊細で美しい響きが、聴く人すべての心を鷲掴みにします。キラキラと輝くような高音から、心に染み渡るような低音まで、その表現力は無限大です。
一人オーケストラ「弾き語り」の自由
アコギ一本と歌声さえあれば、そこがあなたのステージになります。いわゆる「弾き語り」というスタイルですね。多くのアーティストがこのシンプルな形で、聴く人の心を揺さぶる名曲を生み出してきました。特にバラードでは、感情的なボーカルと叙情的なアコギのサウンドが溶け合い、忘れられない感動を呼び起こします。
2. 自分に合う一本はどれ?アコギの種類を知ろう
さて、アコギの魅力に触れたところで、次は具体的にどんな種類があるのか見ていきましょう。ここを知ることで、あなたにぴったりのギターが見つかりやすくなるはずです!
サウンドの個性を決める「主なメーカー」
世界中には数えきれないほどのギターメーカーがありますが、まずは代表的なメーカーを知っておくと良いでしょう。それぞれにサウンドの個性があります。

- Martin (マーティン): 「アコギの王様」とも呼ばれる老舗。繊細でキラキラした高音が特徴で、多くのフォークシンガーに愛されています。
- Gibson (ギブソン): 骨太でパワフル、ロックなサウンドが魅力。ストロークでかき鳴らすと最高の気分が味わえます。
- YAMAHA (ヤマハ): 日本が世界に誇るメーカー。どの価格帯でも作りが丁寧で、初心者の方が最初の一本に選んでも安心のクオリティです。
弾き心地と音色が変わる「ボディサイズ」
アコギは一見すると同じような形に見えますが、実は様々なボディサイズがあります。一般的に、アコギの神様ともいえるMartin社のサイズが基準とされています。

サイズが大きくなるほど低音が豊かになり、音量も大きくなる傾向があります。しかし、大切なのはご自身の体格に合っているかどうか。大きすぎるギターは抱えにくく、弾きづらさから挫折の原因になってしまうことも…。これは絶対に避けたいですよね。小柄な方や女性の方は、少し小ぶりな「000(トリプルオー)」や「フォーク」サイズから試してみるのがおすすめです。
演奏の幅を広げる「カッタウェイ」

ボディのネックに近い部分がえぐれているような形、これを「カッタウェイ」と呼びます。これは、ギターソロなどで高い音(ハイポジション)を弾きやすくするための工夫なんです。「いつかは格好いいギターソロを弾いてみたい!」そんな夢をお持ちの方には、カッタウェイのあるモデルがぴったりです。
ライブで輝く「エレアコ」という選択肢

「エレアコ」は、エレクトリック・アコースティックギターの略。ボディ内部にマイクが内蔵されていて、シールドケーブルでアンプに繋ぐことで大きな音を出すことができます。
「人前で演奏してみたい」「バンドを組んでみたい」という方には断然おすすめです。ボリュームや音質の調整が手元ででき、チューナーが内蔵されているモデルも多いので、ライブでの使い勝手は抜群ですよ。
3. 表現の引き出しを増やす「奏法」の世界
ギターを手に入れたら、次はどうやって音を出すか、ですよね。主な奏法をご紹介します。
- ピック弾き: ピックという小さな道具で弦を弾く方法です。シャープで輪郭のはっきりした、大きな音が出しやすいのが特徴。ロックな曲をかき鳴らしたり、速いフレーズのソロを弾いたりするのに向いています。
- 指弾き(フィンガリング): ご自身の指で弦を弾くスタイルです。ピック弾きに比べて、太く、温かく、柔らかいサウンドが得られます。優しいアルペジオ(和音を分散させて弾く奏法)や、しっとりとしたバラードにぴったりです。
最初はどちらか一方からで大丈夫。慣れてきたら、ピックと指を組み合わせた「ハイブリッドピッキング」など、さらに表現の幅を広げていくこともできますよ。
4. 【実践編】後悔しない!最高のパートナーを見つける選び方
さあ、いよいよあなただけの一本を見つけに行きましょう!一番良いのは、やはり楽器店に足を運んでみることです。
第一印象を信じて。「ルックス」で選ぶ
意外に思われるかもしれませんが、これが最も大切なポイントです。「かっこいい!」「この色が好き!」「渋くて素敵!」…そんな直感的な「好き」という気持ちを大切にしてください。
気に入ったデザインのギターなら、毎日触りたくなりますし、自然と練習時間も増えていきます。それが上達への一番の近道なんです。
必ず体験して。「試奏」で確かめるべきポイント
気になるギターが見つかったら、勇気を出して「試奏させてください」と店員さんにお願いしてみましょう。ギターが弾けなくても全く問題ありません。大切なのは、弾き心地を体感することです。
- 抱え心地は? ボディの大きさや厚さが、ご自身の体にフィットするか確かめましょう。しっくりくる感じが大切です。
- ネックは握りやすい? 左手でネックを握ってみてください。太すぎたり、細すぎたりせず、自然に握れるものがベストです。
プロに頼ろう。「店員さん」への魔法の質問
何を聞けばいいか分からなければ、遠慮なく店員さんに相談しましょう。その際は、こんな風に伝えると、より的確なアドバイスがもらえますよ。
- 「〇〇(好きなアーティスト名)の曲を弾き語りしたくて、初心者でも弾きやすいギターを探しています」
- 「予算は〇万円くらいで、見た目が気に入ったこのギターと、こちらのギターで迷っています」
きっと親身になって、あなたの背中を押してくれるはずです。
5. 最高のギターライフは「出会い」で決まる
『最高の1本を見つけ! 最高のギターライフを!!』
ここまで、アコギの選び方について詳しくお話ししてきました。あなたにぴったりの一本と出会うことは、これからの音楽人生を何倍にも豊かにしてくれる、かけがえのない体験です。
しかし、どんなに素晴らしいギターを手に入れても、弾き方が分からなかったり、小さな疑問を解決できなかったりするだけで、楽しむ前にギターから離れてしまう方が本当に多いという事実を。
世界のギター挫折率は9割とも言われています。私たちは、この悲しい数字を少しでも減らしたい。そのために本当に大切なのは、良い楽器との出会いと、そして「良い環境」との出会いだと考えています。
間違ったクセがついてしまう前に、基本をしっかりと身につけること。分からないことをすぐに聞ける環境があること。それが、挫折せずにギターを一生の趣味にするための、何よりの「処方箋」です。
もし、あなたがギター選びや練習方法で少しでも不安を感じていたら、ぜひ一度、ギターの処方箋TAKAMURA仙台利府教室に遊びに来てみませんか?
ギターの処方箋TAKAMURA仙台利府教室では、一人ひとりのペースに合わせたマンツーマンレッスンで、あなたの「弾きたい!」という気持ちを全力でサポートします。
もちろん、体験レッスンでギター選びのご相談に乗ることも大歓迎です!あなたにぴったりの一本を、一緒に探すお手伝いをさせてください。
笑顔溢れる音楽ライフが、ここから始まりますように。

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