【ギター初心者必見】知っておくと超便利|チューニング方法のいろいろを徹底解説

知っておくと超便利、チューニングいろいろ

こんにちは! ギターの処方箋TAKAMURA仙台利府教室の大槻一美です。

ギターをケースから出して、さあ弾こう!という時。
一番最初に、必ずやることがありますよね。

そう、チューニング(調律)です。

ギターは、実はとっても繊細な楽器なんです。
気温や湿度、弾いている時の力の入り方など…
ほんの少しのことで弦の張り(テンション)が変わって、音程がズレてしまうんですね。

せっかく素敵なメロディーを奏でても、チューニングが合っていなければ、その魅力は半減してしまいます。

聴いている人にはもちろん、弾いている自分自身も、なんだか気持ちよくないですよね。

だからこそ、チューニングは最高の演奏をするための、一番大切なおまじないのようなものなんです。

今回は、そんなチューニングのいろいろな方法と、知っているとちょっと自慢できるコツを、私の経験を交えながらたっぷりお話しします。
この記事を読み終える頃には、あなたのギターがもっと愛おしく、もっと良い音で鳴ってくれるはずですよ。

ギターを弾くほとんどの方が、チューナーを使っていると思います。
音程を正確に、そして素早く合わせてくれる、まさに現代ギタリストの必須アイテムですよね。

でも、実は色々な種類があるのをご存知でしたか?

それぞれの特徴を知って、あなたの演奏スタイルにぴったりのものを見つけましょう!

ギターのヘッドに挟むだけで、弦の振動を拾って音程を教えてくれる優れものです。

小さくて軽いので持ち運びも楽ですし、何より手軽さが魅力。自宅での練習からライブハウスの楽屋まで、あらゆる場面で活躍してくれます。

こんなあなたにオススメ!
「まずは気軽に始めたい初心者さん」「セッションなどでサッと合わせたいギタリスト」「アコギ演奏」にぴったりです。
ギターのヘッドに取り付けられたクリップチューナー

エフェクターのように足元に置いて使うタイプです。

シールドでギターと繋ぐので、周りの音が大きくても影響されずにチューニングできます。

ペダルを踏むと音がミュート(消音)されるモデルが多く、ライブの曲間でお客さんにチューニングの音を聞かせずにスマートに合わせられるのが最大のメリット。画面が大きくて見やすいのも嬉しいポイントです。

クリップチューナーと比べると少し重量がありますが、こだわり派には是非使ってもらいたいチューナーです

エフェクターボードに設置されたペダルチューナー

今やスマートフォンのアプリでも高精度なチューニングが可能です。

多くが無料で手に入るので、「チューナーを忘れた!」なんて時にも安心。
マイクで音を拾うため、周りが静かな環境での使用がおすすめです。

スマートフォンのチューナーアプリ画面

プリアンプ(音を調整する部分)にチューナー機能が内蔵されているエレアコも多いですね。

スイッチひとつで起動でき、シールドを繋いでいれば音を出さずにチューニングできるので、特にアコギでのライブでは非常に重宝します。

エレアコのボディ側面にある内蔵チューナー

チューナーはとても便利です。
でも、私はぜひ「耳を使ったチューニング」にも挑戦してみてほしいな、と思っています。

なぜなら、自分の耳で音を聴き分ける力は、ギターを弾く上で一生の財産になるからです。

アンサンブルで周りの音を聴く力や、微妙な音のニュアンスを感じ取る感性が磨かれます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、焦らずゆっくり、音と対話する時間を楽しんでみましょう。

まず、基準となる音を一つ決め、その音に合わせる方法です。

基準の音(5弦のA=ラ)を合わせる

方法①:音叉(おんさ)を使う

私がギターを始めた頃は、今のような便利なチューナーはありませんでしたから、この音叉を使っていました。

U字型の金属の道具で、叩くと「ポーン」と440Hz(A・ラ)の澄んだ音が鳴ります。この音を頼りに5弦を合わせるんです。今でも私の大切な相棒ですよ。

大槻のワンポイント・アドバイス

音叉を軽く机の角などで叩いたら、柄の先端をアコギのボディ(ブリッジのあたり)にそっと当ててみてください。ギター全体が共鳴して、音が大きく響き渡ります。この美しい響きを体で感じながらチューニングするのは、とても心地よい時間です。

音叉
ひとつ持っておくと、耳を鍛える良い相棒になります。

他の弦を合わせる

5弦の音が合ったら、それを基準に他の弦を合わせていきます。

例えば、6弦の5フレットを押さえた音と、5弦の開放弦の音が同じ高さになるように調整します。この繰り返しです。

実音チューニングの方法を図解

これは、実音ではなく「ハーモニクス音」という、澄んだ美しい音を使って合わせる、少し上級者向けの方法です。

でも、慣れると実音より合わせやすく、何より音が綺麗なのでぜひ挑戦してほしいです。

ハーモニクス音の出し方

フレットの真上(金属の棒の真上)の弦に、左手の指でそっと触れます。

弦をフレットに押さえつけるのではなく、本当に軽く触れるだけです。
その状態で右手で弦を弾き、弾いた瞬間に左手の指をパッと離します。

「ポーン」という、普段の音とは違う透明感のある音が鳴ったら成功です!

合わせ方のコツ:「うなり」を聴く!
二つの音の高さが微妙にズレていると、「ワーン、ワーン…」という音の波、「うなり」が聴こえます。ペグを少しずつ回して、この「うなり」がどんどんゆっくりになり、最終的に消えて一つの綺麗な音に聴こえたら、チューニングが合った証拠です。
ハーモニクスチューニングの方法を図解
この方法をマスターすると、一気に上級者の仲間入りです。

「耳でのチューニングも大事なのはわかるけど、時間がかかるし…」

そんな方におすすめなのが、耳とチューナーを両方使う「ハイブリッドチューニング」です。

特に弦を交換した時など、大きく音程がズレている状態から素早く正確に合わせるのに最適な方法なんですよ。

  1. ステップ1(耳でざっくり合わせる)
    まずは耳チューニングで、大まかに全体の音程を合わせていきます。この段階では、完璧に合っていなくても大丈夫です。

  2. ステップ2(チューナーで仕上げる)
    その後、チューナーを使って各弦を正確に微調整します。新しい弦は伸びてすぐにズレやすいので、何度か繰り返して安定させましょう。

この方法なら、耳を鍛えながら、時短と正確さを両立できます。ぜひ普段の練習に取り入れてみてください。

キーを簡単に変えられるカポタスト(カポ)は便利ですが、装着すると弦が強く押さえつけられるため、実は微妙に音程が高くなってしまうことがあります。

一人で弾き語りをする時はあまり気にならないかもしれませんが、バンドや他の楽器と合わせる時は、この微妙なズレが不協和音の原因になることも…。

そんな時は、カポを装着した状態でもう一度チューナーで微調整してあげるのがおすすめです。
このひと手間で、アンサンブルの響きがぐっと綺麗になりますよ。

好きなアーティストの曲をコピーしようとしたら、「半音下げチューニング」が必要だった、なんて経験はありませんか?

これは、全ての弦を通常の高さから半音ずつ低く合わせるチューニングです。

チューナーを使えば簡単で、6弦から順に「E♭(D#) → A♭(G#) → D♭(C#) → G♭(F#) → B♭(A#) → E♭(D#)」に合わせます。

耳で合わせる場合は、まず5弦の1フレットを押さえた音(A♭の音)を基準の音(例えばピアノのラ♭)に合わせ、そこから通常の実音チューニングと同じ手順で他の弦を合わせていきます。

今回は、いろいろなチューニング方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?

普段は便利で正確なチューナーを使うのが一番だと思います。

でも、それと同時に、少しずつでいいので耳を使ったチューニングにも親しんでみてほしいのです。

もしチューナーを忘れたり、電池が切れたりしても、自分の耳が頼りになります。

何より、演奏中に「あれ、ちょっとズレてるな」と自分で気づけるようになることが、ギタリストとしての大きな成長に繋がります。

耳を鍛えることの本当の価値
  • アンサンブルの中で、自分の音、周りの音をより深く聴けるようになる。
  • 音に対する感性が磨かれ、表現の幅が広がる。
  • どんな状況でも慌てない、自信がつく。

音感を鍛えることは、単なる技術ではなく、あなたの音楽そのものを豊かにしてくれる、最高の自己投資になるかもしれません。

チューニングは、ギターとの対話の時間です。

「今日のコンディションはどうかな?」とギターに問いかけるように、一つ一つの音を丁寧に鳴らしてみてください。

その積み重ねが、きっとあなたを素晴らしいギタリストに育ててくれるはずです。


「一人だと、音の違いがよくわからない…」
「もっとギターが上手くなりたい!」

そんなあなたの気持ちに、私がしっかり寄り添います。

無料体験レッスンでお待ちしています!
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