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2026.07.08

ギターをやめたくなる「5つの壁」と、その処方箋|独学12年で全部越えた私の実体験

こんにちは。札幌月寒教室でギター講師をしている、小六陸丸(ころく りくまる)です。

「指が痛くて、思うように弦を押さえられない」 「コードチェンジで、どうしても指が引っかかってしまう」 「憧れのアーティストの、あの音がどうしても出ない」

——もし今、そんな風に心が折れかけているとしたら、まず一つだけお伝えさせてください。それは、あなたに才能がないからでは、決してありません。ここで挙げた悩みは、上達していく過程で 誰もが必ず通る"通過点" に過ぎないんです。

今日は、この「ギターをやめたくなる5つの壁」を突破するための具体的な処方箋を、まるごとお渡ししたいと思います。

その前に、少しだけ私自身の話を

偉そうに"処方箋"なんて言っていますが、私はもともと、要領のいいタイプではありませんでした。演奏技術を身につけるのにも人一倍時間がかかりましたし、中学生の頃には、思い切って投稿した演奏動画が「下手すぎる」と同級生の間で話題になってしまったこともあります。正直、一度はギターから離れてしまったほどです。

理想と現実のギャップ。壁は才能の問題ではなく、すべて解決策のある「予測可能なハードル」です

でも、そんな遠回りをしてきたからこそ、お伝えできることがあると思っています。スイスイ上達してしまった人ほど、初心者が「どこで」「どんな気持ちで」つまずくのかが、実はピンとこないものなんです。私はその逆で、誰よりもつまずいてきたぶん、つまずくポイントが手に取るように分かります。今日は、その実体験をまるごと"処方箋"にしてお渡しします。

この記事の内容は、動画でも解説しています。文章よりも動画のほうが理解しやすいという方は、ぜひあわせてご覧ください。

以下では、練習中に見返しやすいよう、5つの壁を一つずつ"カルテ"の形で整理していきますね。まずは全体像から。この5つは、初期のワクワクからマスターの楽しさへ向かう道のりで、順番に現れる"通過点"です。

挫折へのロードマップ。初心者を待ち受ける5つの壁:①指が痛い ②コードチェンジが間に合わない ③右手が硬い ④音が汚い ⑤あの音に届かない


壁① 指が痛い

[症状] ギターを始めてしばらくすると、指先が痛くて、弦を押さえるのも辛くなってくる。

[診断] これは誰しもが通る道で、変なことではまったくありません。大事なのは、この痛みが 「あなたの指がギター専用になるための、期間限定のもの」 だということです。才能がないから痛いのではなく、まだ指先の皮膚が"演奏仕様"に変わりきっていないだけ。数週間もすれば、気にならなくなってきます。

もし数週間続けても痛みが引かないなら、原因はたいてい 練習の間隔が空いてしまっていること です。せっかく硬くなりかけた指先が元に戻ってしまい、「痛い→回復→また痛い」という悪いループを繰り返しているんですね。

[処方箋]

  1. 好きな曲・好きなフレーズを練習する。 地味な基礎練習だけだと、どうしても痛みに意識が向いて集中できません。でも好きな曲なら「楽しい」という気持ちが勝って、痛みが気にならなくなります。私自身、初心者の頃は好きな曲やフレーズばかり弾いていて、気づいたら指が硬くなっていました。
  2. 1日5〜10分、毎日少しずつでOK。 痛みが強い日は、休んでしまってかまいません。長時間やることより、間隔を空けずに続けることのほうが、この壁では大切です。

壁①の処方箋。基礎練より「好きな曲」を弾く/1日5〜10分の"ならし運転"で、楽しさで痛みを上書きする

焦らず、自分のペースで。指は必ず、あなたに追いついてきます。


壁② コードチェンジが間に合わない

[症状] たとえば F から G に変わるとき、どうしても指の切り替えに"無音の間"ができてしまう。

[診断] ここで多くの人が「指を動かすスピードが足りないんだ」と誤解します。でも、本当の原因はスピードではありません。指を置く"順番"と"流れ"が、まだ体に定着していないこと なんです。

心当たりはありませんか?——いきなり原曲のスピードで焦って練習してしまう。あるいは、コードを押さえるときに指を1本ずつバラバラに置いてしまう。この二つが、無音の間を生む正体です。

[処方箋] ポイントは3つあります。

  1. 究極まで減速する。 まずは、自分が"絶対に間違えない"テンポまで思い切って落とします。それでも詰まるなら、まだ速すぎる証拠。「ノーミスで弾けるテンポ」を見つけてください。
  2. コードを「塊(ブロック)」で捉える。 指を1本ずつ置くのではなく、押さえる形をひとつの塊としてイメージし、全部の指を同時にストンと下ろす。この意識だけで切り替えが一気に速くなります。
  3. "流れ"の中で反復する。 実際の曲はコードが繋がっています。だからコード単体ではなく、必ず「コード進行の流れ」の中で練習しましょう。ノーミスで2〜3周できたら、ほんの少しだけテンポを上げる。この繰り返しが、結局いちばんの近道です。

「ノーミスのテンポ」まで落とし、コードを塊で捉える。①究極の減速 ②塊(ブロック)の意識 ③流れのインストール


壁③ 右手(手首)が硬い

[症状] ストロークが硬くて、リズムに乗れない。

[診断] 左手ばかりに気を取られがちですが、ここで見落とされるのが右手です。どんなに左手が上手でも、右手が機能していなければ良い音は鳴りません。そして原因のほとんどは、手首の力み。腕全体で振り下ろそうとして、ガチガチになっていないでしょうか。私も昔は手首が力んで、メトロノームの針のようにカクカクしていました。

[処方箋]

メトロノームの「10上げて、5戻す」ルール。つねにギリギリ弾ける領域で練習を続けられる


壁④ 音が汚い(ミュートの壁)

[症状] なんだか音がクリアにならない、ジャラっと濁って聞こえる。

[診断] 少し気づきにくいのですが、原因のほとんどは 「鳴らしたくない弦まで、一緒に鳴らしてしまっている」 ことです。上級者の音がクリアに聞こえるのは、この "鳴らさない技術"=ミュートを当たり前にできているから。つまり、足し算ではなく引き算の技術なんですね。

[処方箋] いきなり全部やろうとせず、3段階で。

  1. 「余計な弦を鳴らさない」という意識を持つ。 まずはこれだけで十分な第一歩です。
  2. 左手のミュート。 単音カッティングなどで中指が空いているとき、その中指を、鳴らしたくない弦の上に軽く添えてあげます。これで余計な弦が抑えられます(余裕があれば薬指も添えると完璧です)。
  3. 右手のミュート。 右手の小指側の側面を、ブリッジに軽く乗せる。これで低音弦の余韻をコントロールできます。※乗せすぎると"ブリッジミュート"になってしまうので、ほんの軽く、が注意点です。

混乱しそうなときは、まず「中指のミュート」だけ から始めてみてください。一つずつで大丈夫です。

弾けているのに音が汚いのは、鳴らしたくない弦が共鳴しているから。左手の不要弦ミュート、左手・右手のパームミュートで“鳴らさない技術”を身につける


壁⑤ 好きなギタリストの「あの感じ」が出ない

[症状] チョーキングやビブラートの音程が安定せず、プロの"あの感じ"が出ない。

[診断] これは才能の問題ではなく、コツを知らないだけ です。多くの場合、手首が固定されないまま、指の力だけで弦を押し上げようとしている ことが原因です。

[処方箋] ここは3つのコツに分けてお話しします。

1. チョーキング&ビブラート

チョーキングの正しいフォーム。指の力だけで押し上げる(NG)ではなく、前腕を一本の棒にして手首の回転で持ち上げる(ドアノブを回す感覚)

2. 音作り 音作りで迷子になるのは、目標となる"好きな音"が定まっていないから。私自身、ギターが上手な先輩に「小六君ってこういう系のサウンドが好きだよね」と言われて初めて、自分の好みに気づけました。まずは憧れの音を一つ決める。そこからつまみやパラメーターへの理解が深まり、音作りの解像度がどんどん上がっていきます。

3. 長いフレーズが覚えられないとき いきなり指で弾こうとせず、まず口で歌えるように します。歌えたら小さなブロックに分割。リズムが分からなくなったら、フレーズにぴったり合う言葉を当てはめてみてください(3連符なら「バナナ・バナナ」など。私は友達の名前を並べて覚えたこともあります)。

音作りと暗記のショートカット。音作りは好きなギタリストの機材を調べ「近い音を真似る」ことから。暗記は指を動かす前に「口で歌える」ようにしてから小さなブロックに分ける


5つの壁、おさらい

最後に、今日の処方箋をまとめておきますね。練習前にここだけ読み返すのもおすすめです。

処方箋のキーワード
① 指が痛い 1日5分、好きな曲で鳴らす
② コードチェンジが止まる ノーミスのテンポまで落とし、流れごと練習する
③ 右手が硬い ゴミを払う動作で弾き、「10上げて5戻す」
④ 音が汚い まず中指のミュートから、「鳴らさない」意識を持つ
⑤ あの音に届かない 手首でチョーキングし、目標となる音を決める

そして、いちばん大切なことを。表現に「正解」はありません。自分が"好き"と感じたものを選んでいい。それこそが、ギターでいちばん楽しい部分だと私は思っています。

全部遠回りしてきた私が、一つずつ越えてきた壁です。ここまで読んでくださったあなたなら、絶対に大丈夫。一緒に、いちばん楽しいところまで行きましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. ギター初心者が挫折しやすいのは、どんなタイミングですか?

A. 大きく5つあります。①指が痛い ②コードチェンジが間に合わない ③右手(手首)が硬い ④音が汚い ⑤好きなギタリストの音に届かない、です。いずれも才能の問題ではなく、解決策のある"予測可能なハードル"です。

Q. ギターで指が痛いのは、いつまで続きますか?

A. 多くの場合、数週間で気にならなくなります。指先がギター用に硬くなるまでの期間限定のものだからです。もし数週間経っても痛みが引かないときは、練習の間隔が空いて指が元に戻っているサインなので、1日5分でも毎日触れるようにしてみてください。

Q. コードチェンジが速くなりません。原因は指のスピードですか?

A. スピードではないことがほとんどです。本当の原因は、指を置く"順番と流れ"が体に定着していないことです。ノーミスで弾けるテンポまで落とし、コードを「塊」で同時に押さえ、コード進行の流れの中で反復するのが近道です。

Q. チョーキングの音程が安定しないのはなぜですか?

A. 手首が固定されず、指の力だけで弦を押し上げているからです。前腕を「一本の棒」にして、ドアノブを回すように手首の回転で持ち上げると安定します。中指なら人差し指を、薬指なら人差し指と中指を添えると、さらに軽い力で安定します。

Q. 札幌でギターを習えますか?

A. はい。ギターの処方箋TAKAMURA 札幌月寒教室(札幌市豊平区月寒/地下鉄東豊線「月寒中央駅」徒歩6分)で、私が責任を持って、初心者の方から経験者の方まで丁寧に指導しています。無料体験レッスンも開催していますので、お気軽にお越しください。


札幌・月寒で、直接レッスンを受けたい方へ

「直接習ってみたい」と思ってくださった方は、私がいる ギターの処方箋TAKAMURA 札幌月寒教室(札幌市豊平区月寒/地下鉄東豊線「月寒中央駅」徒歩6分)でお待ちしています。初心者の方から経験者の方まで、あなたに合わせた練習を一つずつ丁寧に組み立てていきます。まずは気軽に、無料体験レッスンから最初の一歩を踏み出してみてください。

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