ロックやポップスの枠を越えた新世代ミュージシャン8選

ロックやポップスの枠を越え、ヒップホップやエレクトロと融合する新世代ミュージシャンを8組紹介。SoundCloudやTikTokから生まれた新しい音楽のカルチャーショックを体験しませんか?Lil Peep、100 gecsなど。

ロックやポップスの枠を越えた新世代ミュージシャン8選

2010年代以降、インターネットの普及によって音楽のジャンルはますます多様化し、その境界線はあいまいになっています。特に2020年代に入ると、SoundCloudやYouTube、TikTokから新たなブームが生まれることも珍しくありません。

かつて私は「エレキギターを使う音楽=ロック、ジャズ、フォーク」と考えていました。しかし最近、エレキギターを主役にしながらも、ヒップホップのビートを取り入れたり、ロックのメロディーをエレクトロニックなサウンドに融合させたりと、個性あふれるアーティストが数多くいることに改めて気づかされました。

ここでは、そんな「ジャンルの枠を越えた新しい音楽」を奏でる、私個人の好みに基づいた素晴らしいミュージシャンたちをご紹介します。

紹介アーティスト一覧

[Lil Peepの画像]

Lil Peep

[100 gecsの画像]

100 gecs

[Brakenceの画像]

Brakence

[PinkPantheressの画像]

PinkPantheress

[Glaiveの画像]

Glaive

[Pearlbladeの画像]

Pearlblade

[midwxstの画像]

midwxst

[Pastel Ghostの画像]

Pastel Ghost

1. Lil Peep

[Lil Peepの画像]

音楽の特徴: トラップのビートに、オルタナティブロックやドリームポップのような物悲しく美しいメロディーが絡み合います。

筆者コメント: ヒップホップのアーティストがここまでエレキギターを主体にした楽曲を作るのかと、初めて聴いた時は大きな衝撃を受けました。

おすすめ曲: 「U Said」

特に2:03あたりからの転調は、何度聴いても鳥肌が立つほど美しいです。

2. 100 gecs

[100 gecsの画像]

音楽の特徴: メタルやポップパンク、レゲエに影響を受けたギター、トラップ由来のビートと808ベース、そしてエレクトロやダブステップを彷彿とさせるシンセサイザーが混然一体となっています。

筆者コメント: トランスジェンダーであるボーカルのLaura Les氏がPCで加工されたボーカルは、このバンドの音楽性を色濃く反映しています。もしジャパンツアーが実現したら、何があっても駆けつけたいと誓うほど大好きなアーティストです。

おすすめ曲: 「money machine」

3. Brakence

[Brakenceの画像]

音楽の特徴: マスロックやインディーロックを思わせるテクニカルなギターとメロディーに、トラップのビートと808ベースが融合。ヒップホップの影響も随所に感じられます。

筆者コメント: 先ほど紹介した100 gecsのメンバーがプロデュースした楽曲もあります。ぜひ日本、できれば福岡にもライブに来てほしいです!

おすすめ曲: 「5g」

4. PinkPantheress

[PinkPantheressの画像]

音楽の特徴: インディーポップ風のギターやシンセサイザーの音色に、ヒップホップやドラムンベースの軽快なビートが乗るのが特徴です。

筆者コメント: これまでのドラムンベースのイメージを覆す、クリーンな音像とエレクトロ由来のビートの組み合わせが斬新で衝撃的でした。

おすすめ曲: 「Reason」

5. Glaive

[Glaiveの画像]

音楽の特徴: わずか16歳で注目されたシーンの中心人物。インディーポップ的なギター、エモを彷彿とさせるボーカル、そしてトラップの808ベースとビートが特徴。デジタルで空間的なシンセサイザーの使い方も印象的です。

筆者コメント: ルックスも良く、これだけ素晴らしい曲を連発するのですから、ファンにならないわけがありません。

おすすめ曲: 「1984」

6. Pearlblade

[Pearlbladeの画像]

音楽の特徴: エモやスクリーモといったロックの文脈を感じさせつつ、それらをレイヴやエレクトロのサウンドに見事に溶け込ませています。

筆者コメント: ボーカルの加工が独特で、曲によってはSleeping with SirensのKellin氏やParamoreのHayley氏のように聴こえることも。メロディーはロックなのに、ビートや音像は全く新しい。まさに私の好みです。

おすすめ曲: 「sacrifice」

7. midwxst

[midwxstの画像]

音楽の特徴: ヒップホップやR&Bをルーツに持ちながら、「HyperPop」を代表する一人。デジタルなリード音、トラップのビート、メロディアスなボーカルとラップを巧みに使い分けます。初期の作品ではエレキギターも効果的に使用されています。

筆者コメント: 彼やbrakence、glaiveは、ゲーム「Minecraft」のコミュニティから音楽制作へと発展したそうです。そんな出会い、素敵すぎます。

おすすめ曲: 「trying」

柔らかなアコースティックギターとボーカルから始まり、サビで一気にハードなエレクトロサウンドとラップへと展開する構成が最高です!

8. Pastel Ghost

[Pastel Ghostの画像]

音楽の特徴: ドリームポップの浮遊感に、レイヴやエレクトロのビートが加わったサウンド。自身のTikTokで「Dream Rave」と表現している通り、シューゲイザーの雰囲気も色濃く感じられます。

筆者コメント: シューゲイザーの金字塔的アルバム、My Bloody Valentineの『Loveless』が好きな方にはぜひ聴いていただきたいです。懐かしさと新しさが同居するサウンドがたまりません。

おすすめ曲: 「DARK BEACH」

おわりに

いかがでしたでしょうか? 今回はかなり私の趣味に偏った内容になりましたが、少しでも気に入っていただけるアーティストが見つかれば嬉しいです。

「ギターを使っているのはロックだけじゃない」「ロックに影響を受けながらも、全く新しいサウンドは生み出せる」——私が受けたこのカルチャーショックを、皆さんと少しでも共有できたなら幸いです。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ギターの処方箋TAKAMURA博多教室講師:岡村一真

人生のいろいろなシーンで音楽に救われてきました。だから音楽で誰かを支えたい…そう思いギター講師という道を選びました。音楽はあなたの”居場所”にもなります。自分もそれを身をもって経験しているからこそ、音楽の力を生徒さんに伝えていきます。

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